理センが東大と連携・協力へ　資質向上へ調査研究　道外大学との取組は初

（道・道教委 2019-04-04付）

　道立教育研究所附属理科教育センターは本年度から、東京大学先端科学技術研究センターと連携・協力し、教職員の資質・能力の向上に向けた研修や調査研究などに取り組む。道外大学と連携した取組を進めるのは今回が初めて。今月25日に道立教育研究所で両者が覚書を交わし、連携・協力する事項を正式に決定する予定。北村善春所長は、成果を各学校に還元して本道の理科教育の一層の充実・発展につなげ、双方にとって意義ある連携とすると期待を寄せている。

　理科教育における諸課題への対応と教職員の資質・能力の向上を図るため、相互の機能を活用して実践的な連携・協力を行い、本道の理科教育の充実・発展に寄与することがねらい。

　連携・協力する内容は、①教職員の資質・能力の向上を図るための研修②理科教育における諸課題に対応するための調査研究③スーパーサイエンスハイスクールなどの研究指定事業の発展・充実④その他、北海道の理科教育に関して必要と認められる事項―に関する4点。

　今月25日、東京大先端科学技術センターの神崎亮平所長らが道立教育研究所を訪問し、両者の覚書を交わす予定。

　連携開始となる本年度、教員の資質・能力向上に資する研修を実施するため、東京大先端科学技術研究センターの知見を活用し、所員対象の研修を行う。次年度以降、両者の機能を生かして本道の理科教育の充実に向けた諸方策について共同研究を行う。

　道立教育研究所の北村所長は、成果を各学校に還元することで、本道の理科教育の一層の充実・発展に寄与することを期待。「所内の業務の質を高める取組が未来教育の創造にもつながるものと考えており、双方にとって意義ある連携にしたい」と話している。

(道・道教委 2019-04-04付)