対話の大切さなど学ぶ　湧別で子育て講演会　地元建設業者が企画

（市町村 2019-05-24付）

親子のふれあいの重要性を訴える広木氏

　【網走発】子育て講演会が１８日、湧別町文化センターで開催された。町内で建設業を営む㈱西村組（西村幸浩社長）が、「子育てに悩むお母さんたちの参考になれば」と社会貢献活動の一環として企画。参加者は、親子のふれあいや家庭での対話の大切さなどを学んでいた。

　講演会には、社員の家族をはじめ町内の保護者ら３３人が参加した。湧別町教委後援。２０１７年の第１回に続いて、第２回となる今回は、大阪千代田短期大学学長で不登校・登校拒否を考える親の会相談員の広木克行氏が講師を務めた。

　演題は「子どものためって何だろう？子どもの育ちと子育ての現状から考える」。

　広木氏は、「子どもが求めてきたときは、しっかり抱っこしてあげる」「学校で何かあったかもしれないと感じたきは、子どもを抱きしめてやる」「安らかに眠られるよう、寝る前に抱きしめて温もりを分かち合う」などと親子のふれあいの重要性を強調した。

　また、「母親は悩みや不安が多いということを、父親が理解することも重要」と述べ、「家庭は子どもを守る最後の砦」と訴えた。

　家庭内では「対話が大事。子どもの思考のパターンに影響を与える」とし、単文ではなく複文、疑問形で話しかけると話がつながっていき、そこで「学力のベースが育つ」ことを説明した。

　参加者の一人で小学校と幼稚園に通う子どもがいるという男性は「とても勉強になった。今後の子育てに生かしていきたい」と話していた。

(市町村 2019-05-24付)