職務遂行能力の向上へ　道教委が新任指導主事研修

（道・道教委 2019-06-06付）

課題研究では、生徒指導・学校安全に関し意見を交わした

　道教委は５月２２日から３日間、道庁赤れんが庁舎で令和元年度新任指導主事研修会を開いた。相馬哲也教育指導監が「信頼される指導主事を目指して」と題し、適切な指導助言の在り方や指導主事としての心構えなどについて講義。３１人の新任指導主事が参加し、職務遂行能力の向上に向け研鑚を積んだ。

　教育課程、学習指導その他学校教育に関する専門的事項の指導に関する事務に従事する指導主事として、必要な知識や指導方法などを習得させるとともに、教育行政における職務遂行能力を養成することが目的。３１人が参加した。

　初日、山本伸弘委員が指導主事への期待について特別講話。各課の担当者が、公務員倫理と服務、北海道の教育施策、特別支援教育などに関して講義した。

　２日目は、相馬教育指導監が「信頼される指導主事を目指して」と題して講話。

　自身の公立高４校における経験や指導主事としての様々な経験を紹介し、教員の意識改革に向けた適切な指導助言の重要性、教育局などにおける効率的な仕事の進め方などを説明した。

　指導主事としての心構えとして「傾聴」の大切さを強調。相手意識をもって対応することの必要性について、否定的な表現を肯定的に言い換えるなど、コミュニケーションの具体例を提示。道教委の組織体制を示すとともに、行政、学校、市町村教委をつなぐ重要な役割を果たす指導主事の役割を伝えた。

　３日目は、生徒指導・学校安全に関する問題と対策、学校教育指導における指導助言の在り方について課題研究を実施。

　高校部会では各種事業の活用による高校の活性化について、義務部会では学力向上についてそれぞれ講義・演習を実施した。

(道・道教委 2019-06-06付)