道教委が幼稚園新採用教員研修―道北会場　具体的内容を明確に　指導計画の作成など　

（道・道教委 2019-06-07付）

公私立幼稚園などから４４人が参加し研鑚を積んだ

　【旭川発】道教委は５月２９日から２日間、上川合同庁舎ほかで幼稚園新採用教員研修一般研修Ⅰ期（道北会場）を開いた。札幌市を除く道内の公立・私立幼稚園、認定こども園の教員、保育士など４４人が参加。教育課程と指導計画の作成などに関する基本的な内容について研修し、指導力の向上を図った。

　オリエンテーションでは、上川教育局義務教育指導班の藤本博指導主事が研修資料や日程、開催目的などについて説明した。

　続いて、名寄市立大学保健福祉学部社会保育学科の棚橋裕子准教授が「教育課程と指導計画の作成―環境を通して行う教育の意味と方法」と題して説明・演習・協議を実施。

　幼稚園教育における指導のとらえ方として、「“環境を通して行う教育”が幼児教育の基本である」と説明した。

　環境の構成と指導計画を考える上で、「子どもの活動をいろいろと予想する」「遊びのこれからを見通す」「計画を立てたり、環境構成をしたりする」など、具体的なねらいや内容を明確にして構成することについて話した。

　このあと、教育政策課幼児教育グループの泉大吾主査が「幼児教育における今日的な課題」について講義したほか、藤本指導主事が「幼稚園教育の基本と教師の役割」について説明し、協議を行った。

　２日目は、東神楽町立東神楽幼稚園の公開保育を見学したほか、澤井陽一園長が「家庭や地域との連携」について説明。また、公開保育を踏まえた研究協議を行って、幼児教育への理解を深めた。

(道・道教委 2019-06-07付)