新たな３学期制評価システム　通知表を前後期２回に　長期休業期間中の学習反映　美幌町内全小･中

（学校 2019-06-12付）

　【網走発】美幌町の全小・中学校は、本年度から新たな３学期制の評価システムを導入した。これまでどおり３学期制のまま、通知表を前期と後期の２回に変更する。それに加えて、児童生徒個々の学習状況に応じた学習計画を設定。長期休業期間中に課題に取り組んだ成果を通知表に反映させることで、学習サイクルを確立し、確かな学力を育成する。

　町内の児童生徒は放課後や長期休業中、部活動や少年団活動などに取り組んでいることが多い状況。令和２年度から小学校、３年度から中学校での新学習指導要領の全面実施が迫る中、各学校では児童生徒の学力や学習習慣をどう定着させるかが課題となっていた。

　そこで、町校長会で評価方法を見直し、新たな３学期制を導入することを決めた。児童生徒の学びの連続性を生み出し、確かな学力を身に付けることを目指す。

　新たな評価システムは、通知表を前期と後期の２回に変更。４～９月の前期、１０～３月の後期それぞれ約１００日で児童生徒を見取り、観点別で評価する。

　加えて、長期休業期間前に実施したテスト結果をもとに、学習状況を評価。個々の課題や苦手な教科等を洗い出し、長期休業期間中の学習計画を設定する。

　期間中に児童生徒が課題に取り組むことによって、学習内容の確実な定着を図る。また、その成果を通知表に反映させることで、学習サイクルを確立させる。

　町校長会の菊池浩徳会長は「子どもたちの努力がしっかりと反映されるシステムになっている」と、成果に期待を寄せている。

(学校 2019-06-12付)