学校図書館利活用調査研究　紋別市教委　新たに紋別中を指定　小中連携・地域協力の視点で取組

（市町村 2019-07-18付）

　【網走発】紋別市教委は本年度、文部科学省「学校図書館ガイドラインを踏まえた学校図書館の利活用にかかる調査研究」の委託を前年度に引き続き受けた。南丘小学校に加え、新規に紋別中学校を研究指定校とし、新たに「小中連携」「地域協力」の視点を取り入れ、学校図書館を活用した児童生徒の学力向上などを図る。

　事業は、文科省が平成２８年度に策定した「学校図書館ガイドライン」を踏まえ、学校等における学校図書館の効果的な活用の在り方について調査研究を行うもの。

　紋別市教委は前年度、南丘小を研究指定校に、学校図書館の活用が十分ではない学校に対して活用を促進し、学校図書館の活用を通じた学校の課題改善に関する調査研究を行う「取組開発型」で事業に取り組んだ。

　南丘小では、学校図書館、パソコン室、研修室、校内ＬＡＮなど、教育情報に関する施設・設備・ネットワークを総括する「ＭＭＣ（南丘小メディアセンター）」構想のもと、校内体制を整備し、児童の学力向上や生活習慣の改善に資する取組を推進してきた。

　本年度は、紋別中を加えた２校を研究指定校に、従前からの取組をさらに強化し、他の地域や学校の参考となる先進的な取組に関する調査研究を行う「取組拡充型」で事業を展開。

　新たに、「小中連携」と、来年度から設置予定の学校運営協議会を含めた「地域協力」を踏まえた体制を構築し、学校図書館を活用した学力向上、身辺自立や生活習慣の改善に関する取組について調査研究を進める。

　今後は、市教委職員や両校の教職員、道立図書館やオホーツク教育局の担当者で組織する事業委員会を２２日に開催。今後の取組などについて協議する。

　また、９月２６日に南丘小を会場に公開研究会を開催する。

(市町村 2019-07-18付)