函館市教委が中学生対象に試行　SNSで悩み相談対応　８月１９～３０日　終日受付

（市町村 2019-07-26付）

　【函館発】函館市教委は８月１９日から３０日までの期間、ＳＮＳ教育相談事業を試行実施する。コミュニケーションアプリＬＩＮＥに公式アカウントを作成し、市立学校の中学生からの相談を受け付ける。

　事業は、いじめの早期発見・早期対応を図るとともに、いじめを含む様々な悩みを抱える生徒の問題の深刻化を未然に防止することが目的。

　教育相談は市立学校の中学生を対象に、８月１９～３０日までの期間で試行実施。市教委教育指導課と南北海道教育センターの指導主事８人が、市こころの相談員やスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーと連携し対応する。

　生徒は終日ＳＮＳに相談を書き込むことができ、その相談に対して、相談員が平日午後２時から６時までの間にＳＮＳを通じて対応する。

　また、相談内容や事案の緊急性に応じて、警察や児童相談所などの関係機関と連携し迅速に対応する体制を整えている。

　今後は、各校に公式アカウントのＱＲコードなどを配布し周知していく。

　教育指導課の大山裕之課長は「これまで電話などで相談できなかった子どもたちを受け入れる窓口になってほしい」と期待している。

(市町村 2019-07-26付)