リンクアップ・コンサート開催―札幌市教委とＰＭＦ組織委　豊かな音色奏でる　９校の小６生が合唱など

（市町村 2019-07-29付）

子どもたちは音楽の楽しさを実感していた

　札幌市教委とＰＭＦ組織委員会は２３日、札幌コンサートホールKitaraでリンクアップ・コンサートを開いた。市内の小学校９校に通う６年生７０７人が参加。児童はＰＭＦオーケストラの演奏に合わせ合唱したほか、リコーダーを演奏するなど豊かな音色を奏でた。

　リンクアップ・コンサートは、音楽を通じて人とのつながりを実感するとの趣旨のもと行われている参加型プログラムで、ＰＭＦオーケストラとの共演を通して感性や豊かな創造力を育むことを目指している。

　米国ニューヨーク・カーネギーホール主催の小学生向け音楽教育プログラムをもとに、市教委とＰＭＦ組織委員会が札幌版を開発した。

　ことしは新琴似小学校、あいの里西小学校、屯田西小学校、札幌小学校、明園小学校、中の島小学校、澄川西小学校、手稲鉄北小学校、富丘小学校の６年生７０７人が参加。これまで各校の児童は、ＰＭＦオーケストラとの共演に向け、音楽の授業の中で歌やリコーダーの練習に取り組んできた。

　当日は、ＰＭＦオーケストラやソプラノ歌手を迎え、児童が客席から演奏に参加。司会はソプラノ歌手の九嶋香奈枝さんが務めた。

　九嶋さんと児童たちは、はじめにトーマス・キャニバスの「Ｃｏｍｅ　ｔｏ　Ｐｌａｙ」を合唱。九嶋さんは身振り手振りを交えながら児童を音楽の世界に誘った。

　このほか、ＰＭＦオーケストラの演奏に合わせてブラームスのハンガリー舞曲第５番、Ｊ・シュトラウス２世の「美しく青きドナウ」などを合唱したほか、リコーダー演奏を披露した。ホールには児童の歌声と観客の拍手が鳴り響いた。

(市町村 2019-07-29付)