市立学校職員の３０年度懲戒処分―札幌市教委　体罰など増え１５件に　指針改正し規律徹底図る

（市町村 2019-07-31付）

過去１０年間の市立学校職員の懲戒処分件数（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市教委は、市立学校職員の平成３０年度懲戒処分件数をまとめた。処分件数は１５件で、前年度より１０件増。体罰やわいせつなどが増加した。市教委は、わいせつ行為等に対して厳正に対処する方針を明確に示すとともに、未然防止に向けた抑止力としての機能を強化することを目的に、懲戒処分に関する指針を改正。また、研修会など様々な機会を通して、服務規律の徹底を図る。

　２５年度の１９件から減少傾向だったものの、３０年度懲戒処分件数は１５件と１０件増となった。

　このうち、体罰が５件、わいせつが３件と前年度より増加した。

　処分の量定ベースでは、免職・停職・減給・戒告のすべてが増加した。

　市教委は、盗撮や児童ポルノ所持など、わいせつ行為等を理由とする懲戒処分事案が多発していることから、学校職員によるわいせつ行為等に対して、厳正に対処する方針を明確に示すとともに、未然防止に向けた抑止力としての機能を強化することを目的に、懲戒処分に関する指針を改正。

　これまで「免職または停職」を標準例としていた痴漢行為や盗撮、のぞきなどを原則免職に。「免職、停職または減給」を標準例としていたストーカー行為についても原則免職とするなど、処分量定の厳罰化を行った。

　また、研修などの様々な機会を通して服務規律の徹底を図る。

(市町村 2019-07-31付)