防災教育研究第１回推進会議　避難訓練等の取組交流　本年度重点　事業内容確認　札幌市教委

（市町村 2019-07-26付）

各校の取組などを交流した

　札幌市教委は２３日、市内のＳＴＶ北２条ビルで防災教育研究推進事業の第１回研究推進会議を開いた。防災教育は本年度学校教育の重点に位置付けており、研究推進校の実務担当者などが参加。防災教育の充実に向けて、事業内容を確認したほか、各校の避難訓練などの取組を交流した。

　市教委では、昨年９月の北海道胆振東部地震から、学校における防災教育の一層の充実が喫緊の課題ととらえ、本年度の市学校教育の重点に防災教育の推進を位置付けた。

　学校における防災教育の充実を図ることを目的に、今回から研究推進事業に取り組むこととした。

　研究主題を「災害に適切に対応する能力の基礎を培う防災教育の指導方法等に関する実践研究」と設定。研究推進校に５校を指定した。

　２３日には第１回の研究推進会議を開いた。

　出席者の自己紹介のあと、児童生徒担当課の髙橋靖昌児童生徒担当係長が事業概要を説明。事業の目的のほか、研究内容として、「発達の段階を考慮した、関連する教科等における指導」「火災、地震など多様な災害を想定するとともに、休憩時間、清掃時間など災害の想定発生時間に変化をもたせるなどの工夫をした避難訓練等の実施」の２点を示した。

　続いて、国土交通省国土地理院道地方測量部や日本赤十字社道支部、市危機管理対策室危機管理対策部の担当者が情報提供。出前授業や教材など、防災に関する取組を紹介した。

　このあと、授業公開の日程や教科等を確認したほか、各学校の避難訓練等の取組を交流。避難訓練等の取組では、火災や地震など多様な災害を想定したもののほか、災害に関する講話、消火体験などが挙がった。

(市町村 2019-07-26付)