札幌市等が「平和のつどい」　平和な世界へ考え深め　表彰や沖縄訪問団の発表

（市町村 2019-08-20付）

　札幌市と札幌市教委は１５日、札幌駅地下歩行空間チカホで札幌市平和都市宣言普及啓発イベント「平和のつどい」を開いた。児童生徒を対象とした「平和へのメッセージ」表彰式を行ったほか、児童生徒４人が札幌市平和訪問団として沖縄県を訪れて学んだことを発表。また、被爆体験講話などを通して、平和な世界の実現に向けて考えを深めた。

　平成４年に平和都市宣言を行った札幌市は、２０年度から８月を「平和月間」に設定。平和な世界の実現のために自分ができることを考えようと毎年「平和のつどい」を開いている。

　冒頭、札幌市民文化局の川上佳津仁局長があいさつした。

　戦争体験者の高齢化が進み、戦争の悲惨な記憶の継承が困難になっていることにふれ「市民一人ひとりが戦争のことを学び、平和について考え、次世代に確実に引き継いでいくことが何より大切」と強調。平和のつどいについて「平和への思いを共有できる機会としたい」と呼びかけた。

　「平和のメッセージ」受賞者表彰式のあと、同表彰の優秀賞などに選ばれた小・中学生４人が、札幌市平和訪問団として沖縄県を訪れたことを報告した。

　このあと、広島平和文化センター委嘱被爆体験伝承者の東野真里子氏が、母親の竹岡智佐子氏の被爆体験について講話した。

　また、平和を願うメッセージコンサートも行った。

(市町村 2019-08-20付)