５つの基本目標設定　第４次社会教育長期計画　網走市教委

（市町村 2019-08-20付）

　【網走発】網走市教委は、本年度から令和１０年度までの１０年間を計画期間とする第４次社会教育長期計画を策定した。目指すべき将来像「明日を拓く　地域、ひと、学びの循環」の実現のため、５つの基本目標を設定。市民一人ひとりの様々な課題解決、自己実現のための生涯学習の推進、豊かな心と創造性をもった市民自らによる郷土づくりのための学習機会の提供、学習環境の整備に取り組んでいく。

　社会教育長期計画の策定に当たっては、前年度に社会教育委員を中心に、スポーツ推進審議会、社会教育施設審議会などの各委員で構成する策定委員会を設置し、検討を重ねてきた。また、市民アンケートや、昨年１１月に高校生ワークショップ「あばしりの“これから”を高校生が“考える”」を開催し、その中で出た意見などを計画に反映させた。

　計画では、基本理念「社会教育は、学びを通じて市民の“幸せに暮らしたい、安心して暮らしたい”の気持ちに応えます」のもと、将来像に「明日を拓く　地域、ひと、学びの循環」を提示。

　その実現のため、①一人ひとりを大切にするやさしいまちづくりのための学び②豊かな自然と共生する安全・安心なまちづくりのための学び③ひとが集い、にぎわいと活力を生むまちづくりのための学び④豊かな人を育むまちづくりのための学び⑤スポーツを通じたまちづくりのための学び―の５つの基本目標を設定した。

　①では、こころとからだの健康づくりのための学習環境づくり、コミュニティ・スクールの推進などを通じた家庭と地域の教育力向上のための学習環境づくり、高齢者や障がい者、あらゆる世代の交流を通じた生涯学習の環境づくりを進める。

　②では、地域の防災・防犯力を高めるための学習機会の充実と人材育成、主体的な学びの成果が協働のまちづくりに生かされる環境づくり、誰もが個性を発揮できる環境づくりのための学習機会の充実に取り組む。

　③では、学び合う仕組み・人材育成への取組、「学ぶ、集う・交流する」にぎわいの場づくり、まちの魅力を再発見し伝えるための学びの充実を目指す。

　④では、各世代の学習ニーズに対応した情報・学習機会の提供、芸術文化・地域文化の鑑賞・学習機会の充実、施設の計画的な整備、人材育成への取組の充実に取り組む。

　⑤では、生涯スポーツを通じた健康づくりやコミュニティづくりのための環境整備や活動機会の提供、スポーツの普及・競技力向上のための学習機会の充実と環境整備を展開する。

(市町村 2019-08-20付)