文科省学校図書館利活用研究 司書の常駐化検討 実施計画まとまる 紋別市教委
(市町村 2019-08-09付)

 【網走発】紋別市教委が委託を受けている文部科学省「学校図書館ガイドラインを踏まえた学校図書館の利活用にかかる調査研究」の実施計画がまとまった。南丘小学校と紋別中学校の2校を研究指定校に、学校図書館を活用した学力向上、身辺自立や生活習慣の改善に関する取組に関する調査研究を展開。学校司書の配置や、コミュニティ・スクール(CS)を活用した地域連携の体制整備に向けた検討などを進める。

 市教委は前年度、文科省から委託を受け、南丘小を研究指定校に、学校図書館管理システムの導入による蔵書の実数や児童の読書傾向把握、「MMC(南丘小メディアセンター)」構想をもとにした校内体制の整備などに取り組んできた。

 本年度も継続して受託。2年目となる本年度は、新たに紋別中を研究指定校に加え、2校で調査研究を進める。

 調査研究の内容は、読書習慣の確立による学力向上、学力低位層における不登校児童生徒対策、生活習慣の改善と習慣化の支援のほか、地域と学校図書館の連携など。

 市教委は学校図書館の活性化に向け、各学校での学校司書の常駐化を目指しており、本年度はそれに向けた検討を実施。児童生徒の実態に即した読書活動の推進や、レファレンス等の学習活動を支える機能の充実を目指す。

 具体的には、9月26日に南丘小で開催する公開研究会の講師に学校司書を招へい。学校司書の役割に関する講演を受け、研究指定校はそれらをもとに学校司書の業務や役割について検討を進める。

 市教委は、現在各学校に巡回司書を派遣している市立図書館と協議しながら、学校司書の配置の考え方について検討する。

 また、来年度導入予定のCSを活用した体制整備も検討。地域コーディネーターやPTA、ボランティアなど、地域の人が学校図書館の運営に参加できる環境を整えることによって、学校間・地域との連携や蔵書の有効活用ができる体制の構築を目指す。

 そのほか、研究指定校で小中連携した「多読」の取組などを計画している。

(市町村 2019-08-09付)

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