管内２校目の義務教育学校開校へ―根室市教委　歯舞小中対象に来年度　９月以降　準備作業本格化

（市町村 2019-08-30付）

　根室市教委は平成２９年６月、小中一貫教育推進基本方針を策定。歯舞小中のほか、厚床小中学校、海星小中学校の３校について義務教育学校化を盛り込んだ。この方針のもと、３校の校長・教頭によるワーキンググループを設置するなどして、情報共有や地域との協力関係の構築などを進めてきた。

　ことし３月には、３校で唯一、単式の教育課程となっている歯舞小中を先行して義務教育学校化することを決定。７月１７日に歯舞小中の保護者、地域住民を対象とした説明会を開き、来年４月開校に向けて理解を得た。

　歯舞小中は現在、教育課程編成に着手。目指す子ども像や学年区分を決定したほか、来年度の入学式や卒業式、修学旅行などの行事の進め方を検討している。従来、小・中それぞれで取り組んできた「歯舞学」について、９年間を見通したものに深化させ、漁村地域の期待に応える水産教育を進めていく考え。

　９月４日は休校とし、全教職員が参加する視察研修を行う。

　管内唯一の義務教育学校である中標津町立計根別学園を訪問。１日かけて義務教育学校の実際を学び、全教職員がイメージを共有する。その上で教育課程編成を本格化させる。

　校舎は、２つある職員室を１つに統合するなど、軽微な改修工事が必要となる。来年の夏季休業期間中に工事を行う考え。

　学校名は「歯舞学園」が候補となっているが、学校名変更には条例改正が必要。議会の承認を経て正式に決定する。

(市町村 2019-08-30付)