第４期子どもの読書活動推進計画骨子　読書機会充実など柱に　来年３月策定目指す　帯広市

（市町村 2019-09-02付）

　【帯広発】帯広市は、第４期子どもの読書活動推進計画の骨子をまとめた。計画期間は、令和２年度から６年度までの５年間。活動推進の方策として、２つの基本目標と５つの基本施策を示し、家庭、地域、学校の役割を明確にした。１１月の原案取りまとめ、１２月のパブリックコメントを経て、来年３月の決定を目指す。

　８月２８日の建設文教委員会で示された。市は平成１７年に第１期、２２年に第２期、２７年に第３期の計画を策定し、子どもの読書活動の振興に取り組んできた。

　現計画が本年度で終了することから、引き続き、子どもの読書活動の推進を図るため、これまでの５年間の取組の成果と課題、国および道の第４次計画を踏まえるとともに、市教育基本計画と整合性を図り、第４期計画を策定する。

　活動推進の方策として、２つの基本目標と５つの推進方策を示した。

　基本目標①「子どもの読書活動の機会の充実」では、基本施策として家庭・地域における子どもの読書活動の機会の提供」「学校等における子どもの読書活動の機会の提供」を掲げた。

　基本目標②「子どもの読書活動を推進するための読書環境の整備」では、「図書館等の整備・充実」「学校図書館の整備充実」「子どもの読書活動の推進にかかる体制の整備」を掲示。

　うち、図書館等の整備・充実の具体的方策について、市図書館が第３期計画の中で乳幼児おはなし会の充実、職員が絵本を選書しまとめた「子育てパック」設置、児童生徒の家庭での読書活動を促す「家読（うちどく）チャレンジ」事業などに取り組んだことを説明。「第３期に行った取組を検証して実績を見直しながら、第４期の具体的事業について考えていきたい」としている。

　今後、１１月に原案取りまとめと建設文教委員会への報告、１２月にパブリックコメントを経て、来年３月に教育委員会会議で決定する予定。

(市町村 2019-09-02付)