文科省業務改善アドバイザー派遣　職員室の配置変更など　学校種越え取組展開　上士幌町教委

（市町村 2019-10-31付）

　【帯広発】上士幌町教委は本年度、道内初となる文部科学省「学校業務改善アドバイザー派遣事業」の指定を受け、学校種を越えた職場の業務改善に取り組んでいる。１２月に学校業務改善アドバイザーが町内の認定こども園、小・中学校、高校、教育委員会を訪問。職員室のレイアウトの変更などを指導助言し、各園・学校で業務改善に取り組む。町教委は、働き方改革に向けた環境改善と業務改善を進め、教職員が生き生きと子どもとふれ合える教育現場の実現に効果を期待する。

文科省が実施する同事業は平成２８年度から開始。学校現場における業務改善が一層推進されるよう、文科省の委託を受けた学校業務改善アドバイザーが学校を訪問し、継続的かつきめ細かな助言、支援などを行うもの。

　道内での指定は上士幌町教委が初めて。町教委はことし５月に事業を受託し、９月に学校業務改善アドバイザーであるコクヨ㈱ワークスタイル研究所の齋藤敦子主幹研究員を招き、業務改善に向けた研修会を開催した。

　今後、１２月５～６日に学校業務改善アドバイザーが、町認定こども園ほろん、上士幌小学校、上士幌中学校、上士幌高校、上士幌町教委の５ヵ所を訪問。教育現場の職場改善に向けたレイアウトの変更や共有書庫の整理方法などについて指導助言する。

　その後、指導助言に基づいて業務改善の取組を実践し、効果を検証。来年２月に検証結果を踏まえた意見交換会を開き、今後の学校現場の働き方改革につなげていく。

　町教委では、教職員の働き方改革への意識を高め、環境改善と業務改善を協働で進めていくことで、「教職員全員が笑顔で生き生きと子どもたちとふれ合える教育現場の実現に結び付けていきたい」と期待している。

(市町村 2019-10-31付)