公立学校事務長会 新任アンケート 業務多忙等を不安視 3ヵ年調査終了 職責意識高く(関係団体 2019-12-06付)
道公立学校事務長会(坂井秀昭会長)は、新任事務長を対象とした事務長の資質向上に関するアンケート調査の結果をまとめた。3ヵ年調査の最終年度として、3年間の結果を比較して整理。事務長になって特に困ったこととして、本年度は知識、経験、人員不足による業務多忙などが挙がった。事務長としての資質を高める有効な手立てとして「コミュニケーションスキルの習得」など、3ヵ年いずれも人間関係を重視した回答が多くみられた。
調査は、多様な昇任形態に伴う課題などを把握し、解決方法等を研究し、事務長の資質向上を図ることをねらいに、平成29年度から3ヵ年で実施しているもの。最終年度となる本年度は、8月に道内の新任事務長21人(道立学校19人、市町村立学校2人)に対して実施。これまで2年間の結果と比較しながら整理した。
本年度の調査結果をみると、事務長になって初めて携わる仕事について「人事・服務」「栄典」「教員免許関係」との回答が多く、次いで、「市町村との連携」「団体会計」などとなった。同会では「3ヵ年同様の傾向がみられた。人事・服務や栄典、教員免許関係など、もっぱら事務長が行い、事務職員時に経験してこなかった実務が相当数ある」と分析している。
事務長の仕事を進める上で十分でないと感じていることは、前年度に続き「校内の書類の整理」が最多。「校内の財産物品にかかる情報の整理」「校内の例規質疑応答等の整備」などが続く。
事務長になって想像していた仕事と違うと感じたことは、「実務の多さ」「団体会計業務の多さ」が同数で最も多かった。
管理職の立場になって大変だと思う点について「責任感・判断力」との回答が最多で、職責を意識している人が多いことが分かった。
事務長になって、特に困ったこと、不安に思っていること、気になっていることとして、知識、経験などの不足をはじめ、人員不足による業務多忙、部下職員等への指導などが挙がった。
自由記述をみると、「今後、異動する学校に事務主任がいるのか、自分の後任の事務長はいるのかなど、将来的に事務職員全体としての人材不足に不安を感じる」などの意見が挙がった。
事務長に求められる能力では、「危機管理能力」「コミュニケーション能力」「人材育成能力」との回答が多く、本年度は特に様々な自然災害の影響で危機管理能力の回答が多くなったとみられる。
資質を高めるために有効な手立てとして、「コミュニケーションスキルの習得」「コーチングスキルの習得」「学校組織マネジメントの研修」など、3ヵ年いずれも人間関係を重視した回答が多くみられた。
求められる事務長像では、「実務ができる」「部下に信頼され、頼られる」「相談しやすい」「知識が豊富」など、事務長には人間的、能力的に優れていることが求められていることが分かった。
(関係団体 2019-12-06付)
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