第２次までの３日間に　２年度小学校教員資格認定試験　中教審

（国 2020-01-24付）

　中央教育審議会初等中等教育分科会教員養成部会は「令和２年度小学校教員資格認定試験の見直しについて（案）」をまとめた。第３次まで計６日間を要していた試験を第２次までの計３日間に変更。日程についても待ち時間を短縮し、受験者の負担を軽減する。

　２３日に開かれた第１１１回会議で示された。

　小学校教員資格認定試験にかかわって近年、受験者の減少傾向が続き、試験開始当初６０００人だった受験者は令和元年度７８０人まで落ち込んだ。

　また、平成２９年度の行政事業レビューにおいて、社会人等に門戸を開く試験として一層の活用が進むよう、見直しの必要性が指摘された。

　試験の実施業務を担当する教職員支援機構は、大学教授等の専門家からなる調査研究プロジェクトチームを設置。チームと連携して検討を進め、令和元年７月には、中央教育審議会教員養成部会でも検討した。

　試験日程については、従来、第３次まで計６日間を要していた試験を第２次までの計３日間に変更。待ち時間を短縮し、受験者の負担を軽減する。なお、最終合格発表は各教育委員会の採用日程を考慮し、これまでどおり１月下旬とする。

　また、台風等の自然災害によって試験が実施できない場合を想定し、予備日を設ける。会場数については、受験者数および予備日・会場の確保を考慮し、全国２会場とすることとした。

　試験内容については、知識・技能の評価から、具体的な授業場面に即して知識・技能を活用する力を評価する問題（択一式、論述式）に転換。コミュニケーション能力や教員としての適性をより実践に即した形で評価するため、従来の口述試験に代えて模擬授業およびグループ討議等を実施することとする。

　筆記試験の実施方法を見直し、選択した教科以外の教科の試験が実施されていた間の待ち時間をなくし、受験者の負担を軽減する。

(国 2020-01-24付)