就職内定率は９３・３％　３月高卒者職業紹介状況道労働局　過去最高値を更新　１月末

（国 2020-03-06付）

　道労働局は、道内における３月新規高校卒業者の職業紹介状況（１月末現在）をまとめた。就職内定率は、９３・３％と前年同月を０・７ポイント上回り、昭和６１年３月卒の統計開始以来の最高値を更新した。

　求職者数は、対前年同月比３・８％減の７１６６人。男女別では、男子が４・９％減の３８５０人、女子が２・５％減の３３１６人となった。

　これに対して、道内求人数は、０・３％増の１万８８９４人。

　地域別では、岩見沢が２３・７％増、旭川が１３・６％増、苫小牧が９・８％増など、全道２０地域のうち、１０地域で前年同月を上回った。

　産業別では、卸売業・小売業で７・２％増、建設業で５・１％増、サービス業で４・６％増などと前年同月を上回った。

　道内求人倍率は、０・１１ポイント増の２・６４倍。統計開始以来、最も高い数値となった。

　就職内定者数は、３・１％減の６６８７人。男子が４・２％減の３５９９人、女子が１・７％減の３０８８人。

　内定率は、前年同月比０・７ポイント増の９３・３％となり、統計開始以来の最高値を記録。男女別にみると、男子が０・８ポイント増の９３・５％、女子が０・７ポイント増の９３・１％となった。

　未内定者数は、１３・２％減の４７９人。男子が１４・９％減の２５１人、女子が１１・３％減の２２８人だった。

　うち、全体の９８・５％に当たる４７２人が道内での就職を希望している。

　今後、ハローワークは、未内定者が１人でも多く卒業までに内定を得られるよう、担当者制によるきめ細かな個別支援を実施するほか、内定が得られないことなどによる心理的負担を軽減するため、ケアが必要な生徒に対して、臨床心理士による心理的ケアなどを行うこととしている。

(国 2020-03-06付)