札幌市のスクールカウンセラー　報酬は時給制に変更　勤務時間　小学校週３時間以内

（市町村 2020-01-31付）

　札幌市教委は、令和２年度のスクールカウンセラー配置事業について、会計年度任用職員の導入に伴ってスクールカウンセラーの給与および時間数を見直す。現行では勤務時間について定めはなく、報酬を月額としているが、来年度からは勤務時間を小学校は週３時間以内、中学校は週７時間以内と規定し、報酬については時給制に変更する。

　事業は、子どもが友人関係の悩みのほか、登校への不安が和らぐよう、専門的知識・経験を有するスクールカウンセラーを配置するもの。

　スクールカウンセラーは現在、第１種非常勤講師として定められているが、来年度からの地方公務員法の改正に伴い、会計年度任用職員が導入されることから、スクールカウンセラーの位置付けも見直される。

　市教委は、スクールカウンセラーの勤務時間について、小学校は週３時間以内、中学校、高校、中等教育学校、特別支援学校は週７時間以内と規定。年間配置時数について、小学校は本年度と同様に６９時間、中学校は本年度の２８４時間から４時間減の２８０時間と定めた。

　中学校の配置時間数について市教委は「単純計算では週７時間×３５週で２４５時間となるが、緊急を要する相談や、きめ細かな対応の必要がある場合などに柔軟に対応できるよう、３５時間分を余分に充てている」と話す。

　高校と中等教育学校も同様に２８０時間で対応。特別支援学校については、１校当たり２８０時間を基本とするが、各校の状況に合わせて、５校合計８４０時間の範囲で柔軟に対応していく。

(市町村 2020-01-31付)