千歳市内の体力等調査結果　小学校女子　全国平均超　睡眠時間と週当たり運動量も

（市町村 2020-02-03付）

千歳市の令和元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果　体力合計点のＴ得点（クリックすると拡大表示されます）

　千歳市教委は、令和元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果の概要をまとめた。全国平均を５０・０としたＴ得点で表示。小学校女子で体力合計点が全国平均を上回り、そのほかは全国とほぼ同様となっている。児童生徒質問紙調査では、睡眠時間と１週間の総運動量が全国平均を上回る結果となった。市教委は、今後も小・中が連携した中学校区の課題解決や、指定校の優れた実践の普及などに継続して取り組むほか、望ましい生活・運動習慣の形成に向け学校・家庭・市ＰＴＡ連合会との連携を一層進めることとしている。

　調査は昨年４～７月末に小学５年生と中学２年生を対象に実施。小学校１７校の８６４人、中学校９校の７３１人が参加した。

　実技に関して、体力合計点で小学校女子が全国平均を上回った。調査開始以来はじめて全国を上回った前年度よりもさらに０・１ポイント上回る結果となっている。

　種目別にみると、全国平均を上回ったのは小学校男子が８種目中５種目、女子が３種目、中学校男子が４種目、女子が３種目。小学校男女ともに５０㍍走では前年度を上回り、全国との差を縮めている。中学校では、男女ともにこれまでなかなか成果に結び付かなかった反復横とびが前年度を上回る結果となり、全国平均を超える結果となった。

　市教委は、小・中学校男女共通で「全身持久力、疾走能力の向上に引き続き取り組んでいく必要がある」との考えを示している。

　肥満傾向児の出現率については、小学校男女は前年度から増加して全国平均よりやや高い傾向。中学校男女は前年度から減少して全国よりやや低い傾向にある。

　児童生徒質問紙調査の結果をみると、小・中学校男女ともに「８時間（中学校は７時間）以上睡眠をとっている」と回答した割合は全国平均を上回っており、１週間の総運動時間も全国平均より２０分以上多い状況となっている。

　市教委は今後の取組として「市内全小・中学校において“楽しい体育・保健体育の授業”“主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業”を視点に授業改善を進めていく」と展望。

　また、市内多くの中学校で実施されている中学校体育科教員による小学校への出前講座などを通し、引き続き小・中が連携した中学校区の課題解決に取り組むほか、新体力テストの実施方法改善に向けた実践事業の継続によって、今後も「指定校の優れた実践の普及を図り、各校の取組の一層の充実を図る」としている。

　望ましい生活・運動習慣の形成に向けては「学校・家庭・市ＰＴＡ連合会・市教委の４者が連携して取組を進めていく」とした。

(市町村 2020-02-03付)