えべつ・安心子育てプラン素案　放課後児童クラブ拡充　３１日からパブコメ　江別市

（市町村 2020-01-30付）

　江別市は、令和２年度から５ヵ年を計画期間とする第２期子ども・子育て支援事業計画「えべつ・安心子育てプラン」（江別市子ども・子育て支援事業計画）の素案をまとめた。基本理念「みんなで協力、子育て応援のまち・えべつ」のもと、利用ニーズが増加している放課後児童クラブの受け入れ体制拡充など、「子ども自身の育ちを支援」「子育て家庭への支援」「子育て環境の充実」を３本柱に施策を展開。３１日から３月２日までパブリックコメントを実施し、３月中に策定する。

　計画は、近年の社会情勢、市の子どもを取り巻く現状、前計画の進ちょく状況などを踏まえ、子ども・子育て支援法、子どもの貧困対策の推進に関する法律に基づいて策定するもの。

　市の総合計画において掲げられる基本理念の一つ「子育て応援のまち」実現を図るための個別計画として位置付けており、２年度から６年度までの５年間を計画期間としている。

　基本理念は「みんなで協力、子育て応援のまち・えべつ」。基本目標①子どもが笑顔で育つまちづくり（子ども自身の育ちを支援）②安心して子どもを産み育てるまちづくり（子育て家庭への支援）③子育てを地域で支援するまちづくり（子育て環境の充実）―３つの柱で総合的に施策を展開する。

　①では、学校教育の充実として、市内小・中学校に学習サポート教員などを派遣して児童生徒の学力向上につなげることや、青少年の健全育成として、市内中学校が職場体験活動を実施しやすい環境整備に努めることを盛り込んでいる。

　子どもの活動の場となる環境の整備としては、利用ニーズが増加している放課後児童クラブの受け入れ体制を整備。６年度までに１０２０人の提供体制を目指し、学校施設等の利活用のほか、新設のための補助金を活用するなどして提供体制の確保に努める。

　②では、障がいのある子どもへの施策の充実として、小・中学校に看護師を配置し医療的ケアを必要とする児童生徒の学校生活を支援するほか、新たな基本施策として「子どもの貧困対策の推進」を追加。

　③では、子どもの周囲の有害環境対策として、学校教育におけるインターネットの適切な利用の仕方に関する指導や規範意識の醸成を図るなど、地域住民と連携して取り組んでいく。

　素案は２３日に開催された第３回子ども・子育て会議をもって決定。今後、３１日から３月２日までパブリックコメントを実施し、寄せられた意見を踏まえて３月中に策定する。

(市町村 2020-01-30付)