新篠津村2年度教育行政執行方針 小学校にALTを配置 中学校は一貫教育推進員
(市町村 2020-03-26付)

新篠津村荒谷順一郎
新篠津村教委・荒谷順一郎教育長

 新篠津村教委の荒谷順一郎教育長は令和2年度教育行政執行方針において、小学校に新たに外国語指導助手を配置することや、小中一貫教育の導入に向け中学校にスーパー学習支援員を小中一貫教育推進員として配置していくことを表明した。

 執行方針の概要はつぎのとおり。

【学校教育】

▼小中一貫教育の導入に向けた準備

 昨年5月に、小中一貫教育検討協議会を設置し、3年度に導入する併設型小中一貫教育の円滑な推進に向け、協議・検討を行う。

 新年度は、現在の小中連携教育から小中一貫教育へのスムーズな移行に向けて、さらに協議・検討を深めていく。

 小中一貫教育の実施によって、子どもたち一人ひとりに確かな生きる力を育成し、よりよい教育環境の整備を推進する。

▼外国語授業の推進

 外国語授業については、民間の外国語指導助手を採用し、中学校はもとより小学校でも授業を行っている。

 小学校では、新年度から新学習指導要領が全面実施となり、5・6年生では英語科、3・4年生では外国語活動として、授業時数も大幅に増える。

 このため、小学校に、新たに外国語指導助手を配置し、英語教育の充実を図るとともに、今後とも、より質の高い教育環境を推進するため、英語に親しむ授業や体験活動など積極的な取組を実施する。

▼コミュニティ・スクール(学校運営協議会)の充実

 協議会は、教育委員会および校長の責任のもと、学校、保護者、地域の住民との信頼関係を深め、これらが一体となって学校運営の改善、児童生徒の健全育成に取り組むものであり、平成29年8月に設置した。

 今後、小中一貫教育導入など本村の教育における大小様々な事案について、協議・検討する。

▼学習支援体制の推進

 昨年4月から、小中一貫教育の導入に向け、小学校高学年から中学校への円滑な接続を行い、児童生徒の学力向上を図るため、中学校にスーパー学習支援員を配置し、小・中学校の算数・数学の学習を支援している。

 新年度は、小中一貫教育をより具体的に推進するため、このスーパー学習支援員を小中一貫教育推進員として配置する。小学校には、これまで同様、大学生によるスクールアシスタントティーチャー、学習支援員を配置し、学習支援の強化を図る。

 学校図書館の効率的な運営と利用の促進を図るため、小・中学校に学校司書を引き続き配置する。

【学校給食】

 学校給食センターにおいては、計画的に、老朽化した厨房機器などの更新や、施設の整備等を定期的に実施し、安心・安全な厨房施設の整備を行っているが、より衛生管理に万全を期すとともに、安心して給食を食べられるよう、引き続き取り組んでいく。

 給食費については、30年度、元年度と、2ヵ年にわたって段階的に値上げを実施した。

 新年度には、消費税の増税に伴う輸送コスト等の高騰によって、食材などの値上げが予想されるが、据え置きとする。

 今後も、農業を基盤としている本村の豊かな食材をふんだんに使用した安全で、おいしい給食の提供に向けて取り組む。

【社会教育】

▼青少年健全育成の推進

 学習機会や体験活動事業に積極的に取り組むとともに、B&G海洋性スポーツの普及拡大を図るため、インストラクター等の指導体制の充実を図るとともに、思いやりの心とチャレンジ精神を育む青少年の健全育成活動に努める。

(市町村 2020-03-26付)

その他の記事( 市町村)

泊村2年度教育行政執行方針 小・中連携に注力 教員の勤務時間を把握

泊村森和稔  【小樽発】泊村教委の森和稔教育長は、令和2年度教育行政執行方針で乗り入れ授業をはじめ、小中連携の取組に注力する意向を示した。教職員が能力を発揮できる環境づくりとして、教員の勤務時間を客観的...

(2020-03-30)  全て読む

札幌市小学校教育課程編成の手引―市教委 小中一貫の推進に向け 作成委員に中学校教諭 

 札幌市教委は、小学校教育課程編成の手引小学校編を発行した。1~6年生用と、特別支援教育用の計7冊を作成。小中一貫した教育の推進に向けて小学1年から中学3年まで見通した指導を行うことを目的に...

(2020-03-30)  全て読む

1定札幌市議会予算特別委(令和2年3月25日) 民間と連携し事業企画 保育人材確保へ新年度

 25日の札幌市議会第1回定例会第2部予算特別委員会(子ども未来局)では、保育人材確保について質疑が行われた。  市は10月から保育人材確保緊急対策事業を開始。施設整備等による受け皿の拡大...

(2020-03-30)  全て読む

1定札幌市議会予算特別委(令和2年3月25日)

◆日本語指導を充実 安心できる環境を 外国人児童生徒の支援  外国人児童生徒への支援について質疑が行われた。  市教委では、外国人児童生徒への支援に向けて必要に応じて日本語ボランティアが...

(2020-03-27)  全て読む

上湧別に義務教育学校検討 湧別町教委が学校施設計画案

 【網走発】湧別町教委は、学校施設長寿命化計画(案)をまとめた。計画期間は令和2年度から11年度までの10年間。平成30年度に開設済みの芭露地区と現在計画中の湧別地区に加え、上湧別地区につい...

(2020-03-26)  全て読む

蘭越町2年度教育行政執行方針 CS準備委を立ち上げ 蘭越高 検討委員会設置

蘭越町首藤一幸  【小樽発】蘭越町教委の首藤一幸教育長は、令和2年度教育行政執行方針で、3年度のコミュニティ・スクール導入を目指し設立準備委員会を立ち上げる考えを表明。蘭越高校については、道立高校としての存...

(2020-03-26)  全て読む

共和町2年度教育行政執行方針 小学校に体育専科教員 適正規模・配置など検討

共和町小林英樹  【小樽発】共和町教委の小林英樹教育長は令和2年度教育行政執行方針で、小学校における体育学習充実のため、体育専科教員を配置することを明らかにした。今後の児童生徒数の減少を見据え、学校の適正規...

(2020-03-26)  全て読む

東川町研究開発学校 3年次報告書 ⑥

◇研究開発実施上の問題点・今後の研究開発の方向  自分の生まれ育った地域への愛着をもち、異なった価値観、考え方をもつ人たちとかかわりながら生活できる児童生徒を育てたいと願いGlobeを実施...

(2020-03-25)  全て読む

陸別町の2年度予算 小学校にエアコン

 【帯広発】陸別町の令和2年度当初予算がまとまった。一般会計は前年度肉付け補正予算との比較で、3・7%増の49億9723万円。うち、教育費は6・2%増の3億8491万円となった。  新規事...

(2020-03-25)  全て読む

東川町研究開発学校 3年次報告書 ⑤

▼配慮事項・成果・課題 ▽複式学級の同内容異程度指導~東川第一小学校  グループで課題解決をする学習や、コミュニケーション活動の定着をねらいとした学習では、児童の実態を考慮しながら、異学...

(2020-03-24)  全て読む