小・中教育課程編成の手引　道教委　授業づくり基本５点を　特色生かした活動に期待

（道・道教委 2020-04-01付）

　道教委は、『令和２年度小学校教育課程編成の手引』『令和２年度中学校教育課程編成の手引』を作成した。教育課程の編成・実施、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善などについて、具体的に取り組むべき事項を記載。授業づくりの基本の視点として、「身に付けさせたい力を明確にした単元づくり」「“ねらい”から“まとめ・振り返り”までの１単位時間のデザイン」など５点を示した。道教委は、手引が各学校の特色を生かした質の高い教育活動につながることに期待している。

　手引は、学習指導要領改訂の背景や趣旨などへの理解を深め、適切な教育課程の編成とともに各学校が組織的・計画的に教育活動の質の向上を図るために毎年度作成しているもの。各学校が新学習指導要領の趣旨を踏まえた教育課程の編成・実施、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善などについて、重点的に取り組むべき具体策を示している。

　具体的には、新学習指導要領の理念や、社会に開かれた教育課程の実現に向けたポイントなどを示しているほか、各教科ごとに新学習指導要領で示された見方・考え方を働かせた主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の重点事項を掲載。小・中学校の系統的な指導の充実を目指し、それぞれの重点も記載した。

　また、道内の優れた授業実践をもとに、授業づくりの基本の５つの視点として、①身に付けさせたい力を明確にした単元づくり②「ねらい」から「まとめ・振り返り」までの１単位時間のデザイン③すべての児童生徒の学習を深める授業技術④すべての児童生徒が落ち着いて取り組める学習環境⑤学びに主体性をもたせる家庭学習―を示した。

　このほか、Ｔｏｐｉｃｓとして、特別支援学級の教育課程の充実、帰国・外国人児童生徒等教育の充実、キャリア教育の推進、教科等の指導におけるＩＣＴの活用のポイントを掲載している。

　道教委では、各学校において、校長のリーダーシップのもと、全教職員が手引に示された内容や取組について共通理解を深め、各学校が特色を生かした質の高い教育活動を推進するよう期待している。

(道・道教委 2020-04-01付)