２年度小学校外国語等巡回指導教員研　事業の趣旨、内容確認　オホーツク局が説明会開く

（道・道教委 2020-04-01付）

巡回指導教員経験者の発表などを行った

　【網走発】オホーツク教育局は３月２７日、湧別町文化センターさざ波で令和２年度小学校外国語等巡回指導教員研修事業説明会を開いた。市町村教委担当者、巡回指導教員本務校の管理職、巡回指導教員など１７人が参加。説明や発表、協議などを通して、事業の趣旨、内容を確認するとともに、２年度の取組に向け共通理解を図った。

　同事業において２年度、管内では美幌町立北中学校、佐呂間町立佐呂間中学校、雄武町立雄武中学校にそれぞれ巡回指導教員を配置。各町内の小学校を巡回し、学級担任とのチーム・ティーチングや模範授業、外国語等に関する研修などを行い、小学校教員の外国語等の指導力と英語力向上を図る。

　はじめに、義務教育指導班の富岡尚平指導主事が小学校外国語等巡回指導教員の役割等について説明。巡回指導教員の業務、配置の考え方、勤務実態例、服務の取扱いなどを示した。

　つぎに、元年度に巡回指導教員を務めた北見市立高栄中学校の中山顕人教諭、紋別市立南丘小学校（当時）の磯野彩人教諭、遠軽町立遠軽小学校の佐藤朋弥教諭が１年間の取組について発表。

　中山教諭は、小学校を巡回したことで、「小学校でどのようなことを学んでくるのか知ることができた」と成果を。小学校教諭や指導主事などとのつながりができ、情報収集などに生かすことができたという。

　磯野教諭は、ＡＬＴとのコミュニケーションに苦手意識をもつ教員のため、英会話ではなく手紙形式でのやりとりを提案し、ＡＬＴとの連携の推進につなげた取組などを紹介した。

　佐藤教諭は、ＡＬＴと連携したり、学習リーダーを活用してアクティビティを行ったりするなど、「複式学級における外国語授業の流れをつくることができた」と話した。

　このあと、巡回指導教員、管理職、市町村教委の各部会に分かれ、元年度の実践に基づき協議した。

(道・道教委 2020-04-01付)