道研が研究成果集録　ＨＰに掲載　今日的教育課題に正対　新年度現場での活用期待

（道・道教委 2020-03-30付）

様々な成果物を紹介する北村所長

　道立教育研究所は、令和元年度のプロジェクト研究等における成果物として、各関係機関と連携した様々な研究集録をまとめた。カリキュラム・マネジメントに関するリーフレットやガイドブックのほか、『プログラミング教育スタートアップガイド』など、教育課題に正対した数多くの資料を作成。すでにホームページに掲載しているものから、今後掲載予定のものまで、新年度に向かう現場に情報を広く発信している。

　教育活動の質の向上を図るカリキュラム・マネジメントに関する研究にかかわっては、リーフレットとガイドブック（小・中・高）の２種類を発行。すでに道研のホームページに掲載している。

　少子化・人口減少社会に対応した活力ある学校教育推進事業に関連しては、冊子『へき地・小規模校を輝かせる教員研修の在り方に関する調査研究報告書』、リーフレット『遠隔合同授業はじめの一歩』を作成し、ホームページで公開。

　小学校におけるプログラミング教育に関する研究の成果物としては、『プログラミング教育スタートアップガイド』を作成。ホームページ上に専用サイトを設け、現在は２校の取組例や授業事例を紹介している。

　また、高校における総合的な探究の時間の推進に関する調査研究にかかわるリーフレットを作成。総合的な探究の時間の在り方や評価の在り方に関する調査をまとめている。

　指導力改善研修にかかる研究集録『教員の指導力の向上を目指す学校経営の在り方に関する一考察』では、教員の指導力を高めるために必要な校長の適切かつ的確なアプローチを具体的な段階ごとに提案。北村善春所長は「ここまで学校経営の中に位置付けた指導力向上の資料はなかったのでは」と話し、あらゆる校種の管理職のあるべき姿についての思いが込められた１冊としている。

　働き方改革にかかる研究集録『持続可能な働き方を実現するための職場議論に関する一考察』は、北海道大学大学院教育学研究院との共同研究によるもの。

　以上の３種は、３月中にホームページ掲載を予定している。

　このほか、『クラウド活用にあたって知っておきたいこと』『Ｏｆｆｉｃｅ３６５利用マニュアル』『Ｇ　Sｕｉｔｅ　ｆｏｒ　Ｅｄｕｃａｔｉｏｎ利用マニュアル』や、附属理科教育センター『研究紀要』第３２号を発行。４月中のホームページ掲載を目指しており、２年度の現場における活用を期待している。

(道・道教委 2020-03-30付)