稚内高など３者に栄誉　管内教育実践表彰　宗谷局

（道・道教委 2020-03-26付）

　【稚内発】宗谷教育局は、令和元年度管内教育実践表彰の受賞者を決定した。団体表彰では、稚内高校、稚内市立稚内南小学校、個人表彰で稚内市立稚内南中学校の阿部諭主幹教諭が晴れの栄誉に輝いた。

　受賞者はつぎのとおり。＝敬称略＝

【団体表彰】

▼稚内高校（元紺谷尊広校長）

　国立教育政策研究所による教育課程研究指定校事業（外国語）を活用して授業改善に積極的に取り組んでいる。

　稚内高が中心となり、稚内市内の幼保、小・中学校、高校、特別支援学校、大学を結ぶ一貫した「稚内キャリアデザイン」を作成し、キャリア教育の充実を図っている。

　稚内学や総合的な探究の時間などを活用して地域との連携を通じて、地域の発展に寄与する人材の育成を推進している。　

▼稚内市立稚内南小学校（杉本浩一校長）

　平成３１年度から授業改善推進チーム事業を活用し、チームにおける推進員からの助言や、校内でのメンター研修を積極的に取り入れ、若手教員の育成を図るとともに、各種調査等を活用して児童の実態をきめ細かく分析し、焦点化した課題を全教職員で共有し、全校一体となった授業改善の取組を推進して成果を上げている。

　平成３０年度から学校力向上に関する総合実践事業の実践指定校として、包括的な学校改善を行い、成果を上げている。

【個人表彰】

▼阿部諭（稚内市立稚内南中学校主幹教諭）

　道道徳教育推進校事業の宗谷管内推進校における道徳教育推進教師を務め、校内研究および管内研修の実践者として、モデル授業の実施や実践研修会での講演等、推進事業の成果普及・啓発に尽力した。

　道徳教育の抜本的改善・充実にかかる支援事業教育局道徳教育事業道徳教育講演会およびシンポジウムにおいて、公開授業者・中間報告者として管内外に実践発表した。中頓別町立中頓別中学校の校内研修（道徳教育）講師として、考え、議論する授業づくりの実際や実践上の工夫について、講話を行った。

　道道徳教育推進会議委員として、自尊感情・規範意識を醸成する道徳教育に係る指導資料の作成に参画し、内容項目「よりよい学校生活、集団生活の充実」に関連する指導の在り方について検討を行った。

　管内における道徳教育改善・充実のけん引役として、実践研究を通して学んだことを管内教員に伝え、望ましい指導の在り方について普及に努めた。今後の道徳教育の在り方についても様々な研修会やプロジェクトに参加し、積極的に意見を述べている。管内の道徳教育推進のために大きく貢献し、その功績は大きい。

(道・道教委 2020-03-26付)