厚沢部小など6者選出 檜山局 管内教育実践表彰(道・道教委 2020-03-25付)
【函館発】檜山教育局は、令和元年度檜山管内教育実践表彰を決定した。学校教育では厚沢部町立厚沢部小学校など3団体と2個人、社会教育では江差町の絵本サークルポポリンが受賞した。
受賞者はつぎのとおり。=敬称略=
【学校教育】
▼厚沢部町立厚沢部小学校
(小助川浩校長、児童数108人)
平成30年度から、学校力向上に関する総合実践事業の実践指定校として、学力向上に取り組んでいる。
特に、模擬授業型の授業づくりによる校内研究を実施し、教員全員の授業力の向上を目指すなど、OJTを通した実践的な取組によって、授業づくりの効率化を図るとともに、教員の負担軽減を図り、学力向上を目指している。
また、令和元年度からプログラミング教育事業の研究実践校として、年間指導計画および単位時間ごとの指導計画の改善を行うとともに、公開研究会においてプログラミング教育の授業(総合的な学習の時間)を公開するなど、自校のみならず管内のプログラミング教育の充実に貢献した。
▼今金町立今金小学校(米田昌校長、児童数202人)
平成30年度から、学校力向上に関する総合実践事業の実践指定校として、学力・体力等の向上に取り組んでいる。特に、子どもの体力向上ボトムアップ事業の指定校として、体育専科教員を中心に、学校と家庭で継続的に取り組むことができるサイクルを確立した短縄跳びの取組や、管内運動習慣形成プログラム「ススンde運動」を通して、学校全体の体力向上に成果を上げている。
学校・家庭・関係機関が一体となった交通安全の取組を通して、地域ぐるみで児童の安全を守る体制の構築を図るとともに、実践を管内学校安全推進会議で発表するなど、管内の安全教育の充実に貢献した。
▼奥尻高校(清水信彦校長、生徒数62人)
平成28年度から奥尻町立となり、奥尻島全体を学校とみなし、持続可能な社会づくりの主体者を育成するまなびじま奥尻プロジェクトを推進してきた。
町おこしワークショップ、スキューバダイビング、奥尻パブリシティ本部など、奥尻島の豊かな自然や様々な人材等、地域の教育資源を最大限に活用し、地域の魅力や課題を再発見し、地方創生について主体的に学ぶ課題解決学習を進めている。
また、連携型中高一貫教育として、独自のメンタリングシステムによる中高合同授業やピアサポートプログラムによって、深い学びや望ましい人間関係づくりを進めている。
さらに、防災授業の実施など、防災教育の充実を図っており、「世界津波の日」2019高校生サミットin北海道においては自校の実践と成果を発信した。
▼能代淳司(江差町立江差中学校教諭)
管内保健体育研究会事務局長を務め、管内の保健体育科教育を支えている。
特に、新体力テストを活用した検証改善サイクルを確立し、課題解決に向けた取組を全教職員および生徒と共有することによって、生徒の体力・運動能力の向上に努めている。令和元年度からは、管内の課題である柔軟性の向上を意識した取組を行い、成果を上げている。
また、管内運動習慣形成プログラム「ススンde運動」作成委員として中心的な役割を担い、檜山教育局独自のソーランサーキット(柔軟性と瞬発力を高める運動)の作成に携わるなど、管内の児童生徒の体力・運動能力向上に大きく貢献した。
▼甲谷美映子(せたな町立大成中学校教諭)
町内および管内の中心となって、外国語教育の推進に努めている。
特に、令和元年度ほっかいどう学力向上推進事業(英語力の向上支援)における授業改善推進プロジェクト推進校の外国語担当教諭として、公開授業を通してその効果的な取組を管内の外国語担当教諭に発信するとともに、パフォーマンステストハンドブック作成プロジェクトの作成委員として、中核を担った。
また、平成30年度および令和元年度には、北渡島檜山4町地域連携推進協議会主催のジュニアイングリッシュキャンプにおいて、英語指導および運営補助を行うなど、管内のみならず道南地区における外国語教育の充実に貢献した。
【社会教育】
▼絵本サークルポポリン(室谷恵美子会長、会員数10人)
平成元年から地元の江差町を中心に広く管内において、子どもや親子を対象とした読み聞かせやブックトークなどの活動に意欲的に取り組んでいる。
また、ブックスタートや両親学級などの行政の事業への積極的な連携・支援を通して、地域住民の乳幼児期からの各発達段階において良い絵本に出会う機会を多く創出することに大きく寄与している。
地域における子どもの読書活動の推進が高く評価され、平成5年には優良読書グループ北海道表彰、27年には優良読書グループ全国表彰などを受賞している。
(道・道教委 2020-03-25付)
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