道教委新規事業 小中一貫サポート 10地域22校を指定 全道研修会で教育の質向上(道・道教委 2020-04-15付)
道教委は、本年度新規の学力向上事業「小中一貫教育サポート事業」における指定地域・学校を決定した。長沼町、長沼中学校、長沼小学校など10地域22校を指定。9年間で育成する児童生徒の姿の設定・共有など、小中一貫教育に必要な様々な取組を展開する。道教委は、定期的な指導主事による指導助言を行うほか、指定地域・学校の代表者などで構成する全道研修会を開催し、義務教育における質の向上を図る。
中学校区における目指す子ども像の設定、小・中学校の教職員・保護者・地域住民による共有、小・中学校9年間を通じた教育課程の編成・実施など、地域の実情に応じた小中一貫教育の導入・円滑な実施への取組を支援することで、義務教育の質の向上を図るもの。実施期間は4年度までの3年間で、対象は義務教育学校、小中一貫型学校を設置、または設置予定の市町村教委・学校。
指定地域・学校は、①義務教育9年間で育成する児童生徒の姿の設定および共有②児童生徒の課題を踏まえ、地域のよさを生かした9年間を通じた指導計画の作成③その他、小中一貫教育を推進するための体制整備、教員研修の実施、家庭や地域と連携した取組など、小中一貫教育に必要な取組―を実施する。
取組や成果等の評価・検証を行い、目指す子ども像や9年間を通じた指導計画等の改善を図るなど、検証改善サイクルを確立する。また、ほかの指定地域・学校と積極的に情報交換したり、家庭や地域に情報提供したりするなどして、成果・課題等を共有し、様々な観点からの検証に努める。
道教委は、年に3回程度、導入に向けた諸課題の解決や導入後の実践、検証など、指定地域および指定校に対し、定期的に指導主事による指導助言を実施。また、事業の円滑な実施のため、指定地域や指定校の代表者などで構成する全道研修会を開催する。
小学校における教科担任制や相互乗り入れ指導を位置付けた9年間を通じた指導計画の作成のため、具体的な活用方法や校内体制等について、指定地域と協議の上、指定地域内の中学校に教諭1人を加配。当該中学校区内の学校においては、教科担任制や相互乗り入れ指導を行うとともに、全国学力・学習状況調査やほっかいどうチャレンジテストなどの客観的なデータから児童生徒の学習内容の定着状況を把握し、指導計画の改善を図る。
成果の普及に当たって指定地域・学校は、ホームページ等によって、目指す子ども像の設定や9年間を通じた指導計画の作成、公開授業の実施など、計画書に位置付けた取組の達成状況を市町村内や管内、全道に普及する。
指定期間を終了した地域・学校は、モデル地域・モデル校として、授業公開を通じ、事業の成果を全道に普及するなど、先導的な役割を果たす。道教委は、事業成果の普及をねらいに各管内で地方説明会を開催する。
2年度指定地域および指定校はつぎのとおり。
▼空知
▽長沼町=長沼中、長沼小
▽雨竜町=雨竜中、雨竜小
▼石狩
▽石狩市=厚田学園
▼後志
▽岩内町=岩内第一中、岩内第二中、岩内東小、岩内西小
▼胆振
▽安平町=早来中、早来小
▼渡島
▽知内町=知内中、知内小、桶元小、湯ノ里小
▼宗谷
▽浜頓別町=浜頓別中、浜頓別小
▼十勝
▽帯広市=大空中、大空小
▼釧路
▽釧路市=阿寒湖中、阿寒湖小
▼根室
▽根室市=歯舞学園
(道・道教委 2020-04-15付)
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