倶知安町2年度教育行政執行方針 CS導入に向け準備 校内通信ネット環境整備
(市町村 2020-04-21付)

倶知安町・村井満
倶知安町教委・村井満教育長

 【小樽発】倶知安町教委の村井満教育長は令和2年度教育行政執行方針において、コミュニティ・スクールの導入を目指し準備を進めるとした。GIGAスクール構想に関連し、校内通信ネットワーク環境の整備を進める。

 執行方針の概要はつぎのとおり。

【学校教育の充実】

 学校がその教育基盤を整えるのに当たり、教育課程を介して社会や世界との接点をもつことが、これからの時代において、より一層重要であるため、学校運営協議会制度(コミュニティ・スクール)の導入に向けた準備を進めていく。

▼確かな学力の育成

 引き続き、小学校に町費英語専科教員を配置し、授業の充実に努めていく。小・中学校の英語教育連携を強化し、中学校において、小学校英語のレベル向上に合わせた授業が可能となるよう、中学校英語教諭の指導力向上を目指した教育・指導について、委託によって取り組んでいく。

 町独自の小中高の英語連携事業について、引き続き、より良い連携の在り方について検討するとともに、イングリッシュキャンプや乗り入れ授業、相互の授業見学などを通し、町内の小中高の教員と連携を一層深め、英語指導の充実に取り組んでいく。

 倶知安小学校では、平成26年度から学校力向上に関する総合実践事業に取り組んでいるが、引き続き、人材育成や地域との連携など包括的な学校運営の充実に向けて取り組んでいく。

 倶知安中学校における指導体制の充実については、本年度当初の学級編制で2年生と3年生が3学級となることが想定されていることから、手厚い指導体制の継続を図るため、町費による臨時教員を2人に増員して配置し、全学年4学級で新学期に臨みたい。

 特別支援教育では、学習支援員14人を各学校に配置し、担任と連携したきめ細かな指導を行う。早期支援コーディネーターを配置し保健や医療、福祉などの関係機関と連携しながら、一貫した支援体制の構築に努めており、引き続き連携体制を密に進めていく。

 日本語の理解が十分でない児童生徒の転入に対し、小学校4校および中学校に外国人子女等教育支援員5人を配置できるよう所要の予算を計上している。

▼豊かな心と健やかな体の育成

 「特別の教科 道徳」の時間をはじめ、様々な教育活動を通し、道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育む教育の充実を図っていく。

 いじめ問題については、未然防止と早期発見、早期解消を図るため、学校をはじめ関係機関とも連携しながら、いじめの根絶に向け取り組んでいく。

 健やかな体の育成については、総合体育館などと連携しながら、子どもたちが楽しんで体力づくりを行えるよう取り組んでいく。

▼教育環境の整備・充実

 国のGIGAスクールネットワーク構想の実現に向けた取組として、学校内における高速大容量の通信ネットワークを整備し、4年度までの3ヵ年を目途に、すべての児童生徒を対象に、学習用端末を整備する。

学校給食について、地産地消の推進を図っていくとともに、食育事業で児童が考案したメニューを取り入れるなど、安全・安心でおいしい給食の提供に努めていく。

 小学校の適正配置については、子どもたちの望ましい教育環境づくりに向けて、引き続き協議していく。

【社会教育の推進】

▼郷土に生きる力を育む少年教育

 国際化社会に対応したプログラムや地域の自然を生かした体験活動を実施し、生きる力の基盤づくりを進めていく。

▼生涯にわたるスポーツ振興

 4年度に迎えるスキーの町宣言50周年に向けて、小学生を対象としたスキー教室や、各小学校が実施しているスキー授業への指導員派遣などの技術支援のほか、町営旭ケ丘スキー場の町内小学生以下のリフト使用料無料を継続して実施していく。

▼文化芸術に親しめる環境

 開館21年目を迎える小川原脩記念美術館は、700点に及ぶ小川原脩のコレクションを通して美術の領域をより深く楽しく鑑賞できる場を提供すべく、企画内容や展示方法に一層工夫する。

(市町村 2020-04-21付)

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