岩見沢農業高が建設協会と協定　ＩＣＴ活用連携授業を　有用性体験する授業展開

（コロナウイルス関連 2020-05-11付）

左から鎌田校長、砂子会長

　【岩見沢発】岩見沢農業高校（鎌田一宏校長）は４月３０日、空知建設業協会と連携授業協定を締結した。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため生徒の参加を断念したが、今後は農業土木工学科の２年生１３人を対象に、ＩＣＴ活用の有用性を体験する授業を実施する予定。鎌田校長は「生徒の若い感覚を使い、これまでの熟練の技術を融合しながら農業土木工学の感覚を養うことが大切」と話していた。

　同校は平成３０年度、生徒がＩＣＴを活用した新技術にふれることで、建設業への関心を高めることを目的に、空知建設業協会会員企業の＝砂子組と連携協定を締結。令和元年度から協会と協定を締結、取組は本年度で３年目となる。

　対象は、農業土木工学科２年生４１人のうち、希望者１３人。新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う臨時休業のため流動的だが、１コマ５０分を２コマ連続で実施し、計２６コマを予定している。

　会員企業から講師を招へいし、学校内にドローンやＩＣＴ建機を持ち込み、従来施工とＩＣＴ施工を行い、比較検証に取り組む。本年度は、敷地内に農道をつくる盛土やドローンを用いた農薬散布も行うこととしている。

　協定締結式では、鎌田校長と協会の砂子邦弘会長が協定書に調印した。

　鎌田校長は「今まで、農業土木工学科の生徒が知識や技術的なことで世話になっている」と述べ、感謝の気持ちを示した。その上で、「生徒の若い感覚を使い、これまでの熟練の技術を融合しながら農業土木工学の感覚を養うことが大切」と話し、世界に通用する人材の育成に期待を寄せた。

　砂子会長は、人口減少などの課題にふれ、生産性向上のため、ＩＣＴ活用の重要性を強調。連携授業を通じて得た知識・技術を、将来、生徒たちが建設業界で技術者として発揮することを期待した。

(コロナウイルス関連 2020-05-11付)