道と道教委 文教施策・予算要望 遠隔授業 要件緩和を 大学入学テスト会場拡大
(道・道教委 2020-05-12付)

 道、道教委は、令和3年度国の文教施策および予算に関する提案・要望をまとめた。重点要望は7項目で、遠隔授業充実に向けた実施要件の緩和、3年度の仮称・高校遠隔授業配信センター設置に向けた教員加配の新設を盛り込んだ。一般要望20項目のうち新規は1項目で、3年度大学入学共通テストにおいて、試験会場未設置の日高、檜山、留萌、根室管内での設置を求めた。

 重点要望事項は、①学力・体力向上に向けた施策の充実②教育の情報化を推進する施策の強化③学校における働き方改革の推進④公立学校の教職員定数の改善・充実⑤学校施設の耐震化等の整備促進⑥国際理解教育の充実⑦幼児教育の推進体制の充実―の7項目。

 ②の教育の情報化では、遠隔授業の充実に向けた単位認定の弾力化、仮称・高校遠隔授業配信センターの設置に向けた教員加配の新設を要望。学校の臨時休業の長期化を踏まえ、通信機器やパソコン端末などの貸与に関する補助制度の新設、児童生徒のインターネット接続費用の無料化など、家庭学習に必要な環境整備への支援を求めた。

 ③の学校の働き方改革では、副校長、主幹教諭、小学校専科指導教員の定数措置の拡充など新たな定数改善計画の早期策定、外部人材配置に必要な財源措置の拡充を要望。1年単位の変形労働時間制の適用に関し、長期休業期間の研修の取扱いを示すよう求めた。

 ④の教職員定数の改善・充実では、少人数学級の小学校第2学年以降への拡大、⑥の国際理解教育の充実では、教員の指導力・英語力の向上に向けた支援などを盛り込んだ。

 一般要望は「スーパーサイエンスハイスクール事業の充実」など20項目。

 新規となる「大学入学共通テストにかかる条件整備および実施体制の構築」では、3年度大学入学者選抜から大学入学共通テストが実施されるに当たり、受験生が安心して受験できる実施体制の構築を要望。

 大学入試センター試験の会場が開設されていない日高、檜山、留萌、根室の4管内における会場の新規開設など、広域分散な本道における受験地の拡大を求めた。

 要望は例年7月ころに実施しているが、新型コロナウイルス感染症の影響によって未定となっている。

(道・道教委 2020-05-12付)

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