道教委 学校職員の懲戒処分 総数78件 金銭事故ゼロ わいせつ行為は4年連続増(道・道教委 2020-05-11付)
道教委は、札幌市を除く道内公立学校職員の令和元年度懲戒処分状況をまとめた。処分件数は、前年度と比べ25件減の78件となり、5年連続で減少した。交通違反・事故は減少、金銭事故がゼロとなった一方で、わいせつ行為による処分は11件と4年連続で増加した。道教委は、教職員と管理職向けのチェックリストを作成して活用を呼びかけるなど、不祥事の未然防止に向けた取組を一層推進していく。
交通違反・事故と一般事故を合わせた元年度懲戒処分件数は78件。このうち、交通違反・事故による処分件数は6件減の40件で、内訳は速度違反が27件、飲酒運転が1件、その他が12件となっている。
一般事故による処分は19件減の38件とこちらも減少。体罰が8件減の11件、金銭事故が3件減のゼロ、監督責任が4件減のゼロ、個人情報紛失が3件減の1件など減少した。
一方で、わいせつ行為は1件増の11件となり、4年連続で増加。教職員がLINEなどのSNSや電話を通じ、児童生徒の相談や雑談に応じる中、児童生徒または教職員に特別な感情が生じ、事故につながる事案が発生した。
処分の量定ベースでは、免職が9件、減給が27件、戒告が34件でいずれも減少。停職は8件、訓戒は24件でやや増加した。
道教委は、元年度に懲戒処分を行った学校職員の主な事故の概要とともに、事故の未然防止のための教職員と管理職向けのチェックリストを作成。
各種研修会や管内コンプライアンス確立会議の資料として活用を呼びかけており、「不祥事の未然防止と服務規律の保持に万全を期すよう取組を進めていく」としている。
(道・道教委 2020-05-11付)
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