道教委　社会教育主事講習受講者を募集　Ａ講習は６月２４日から　７会場結び遠隔で

（道・道教委 2020-05-12付）

　道教委は、文部科学省の委嘱を受けて本年度から実施する社会教育主事講習の受講者を募集している。新設となった社会教育士の資格取得に必要な２科目を含む４科目の講習を開設し、Ａ講習は６月２４日から９月２０日の間、道内７会場で遠隔実施。Ｂ講習は来年１月にネイパル４施設で行う。

　Ａ会場は札幌会場（道立生涯学習推進センター）、後志会場（真狩村公民館）、日高会場（平取町中央公民館）、上川会場（市立富良野図書館）、宗谷会場（猿払村楽楽心、猿払村役場）、十勝会場（幕別町百年記念ホール、幕別町札内コミュニティプラザ）、釧路会場（釧路教育研究センター、釧路教育局）。受講者の定員は４６人（札幌会場１０人、その他会場６人）。

　Ｂ講習は来年１月４～３１日の間、Ａ講習で活用した講演動画などを活用してネイパル深川・森・北見・足寄の４会場で開講する。定員は各会場６人、計２４人となっている。

　講習の日程と内容・テーマはつぎのとおり（①主な教育方法②講師、敬称略）。

【Ａ講習】

▽生涯学習概論＝６月２４～２６日、７月２日、３日

▽社会教育経営論＝７月８～１０日、１６日、１７日

▽生涯学習支援論＝８月１１～１４日

▽社会教育演習＝９月１１～１３日、１９日、２０日

【Ｂ講習】

▽生涯学習概論＝３年１月４～７日

▽社会教育経営論＝３年１月７日、８日、１２日、１３日

▽生涯学習支援論＝３年１月１４日、１５日、２２日、２３日

▽社会教育演習＝３年１月２３日、２４日、２９～３１日

◆生涯学習概論

▼生涯学習の理念と施策

▽生涯学習の現代的意義、生涯学習論の系譜＝①講義②牧野篤（東京大教授）

▽生涯学習振興施策の動向＝①講義②文科省職員

▼社会教育の意義と展開

▽社会教育の意義・特質＝①講義②牧野篤（東京大教授）

▽社会教育の基本法令・施策＝①講義②五十嵐秀介（道教委生涯学習課課長補佐）

▽社会教育行政の組織と役割＝①講義、事例研究②馬場祐次郎（全国社会教育委員連合会常務理事）、岡部義孝（釧路市教育長）

▽社会教育主事の役割と職務、社会教育関係団体と指導者＝①講義、事例研究②谷川松芳（元北翔大教授）、藤本篤（真狩村役場）、成田みえ（道公民館協会事務局長）

▽社会教育施設の意義と役割＝①講義②森岡健治（平取町立二風谷アイヌ文化博物館館長）、武田健吾（幕別町立図書館館長）、南部大樹（札幌市生涯学習総合センター事業課長）

▼生涯学習社会と家庭・学校・地域

▽生涯学習社会と家庭教育＝①講義②河野和枝（元北星学園大教授）

▽生涯学習社会と学校教育＝①講義②小田将之（道教育大函館校教授）

▽家庭、学校、地域の連携・協働と社会教育の役割＝①講義、事例研究＝①志々田まなみ（国立教育政策研究所研究総括官）

◆社会教育経営論

▼社会教育行政と地域活性化

▽社会教育行政と地域づくりマネジメント＝①講義②川上満（平取町長）

▽社会教育行政と市民協働・住民自治＝①講義②眞坂潤一（猿払村教育長）

▽住民が主体となる地域活性化の取組＝①事例研究②喜多龍一（道議会議員）、吉田洋一（元道教委教育長）、杉本昭則（元道教委教育部長）

▼社会教育行政の経営戦略

▽社会教育計画の策定と評価＝①講義②原義彦（秋田大教授）

▽社会教育事業における評価の意義と方法＝①講義、演習②尾山清龍（道教委生涯学習課主査）

▼学習課題の把握と広報戦略

▽地域課題の分析と把握＝①講義②水谷修（東北学院大教授）

▽学習課題を把握するための具体的な方法＝①講義②水谷修（東北学院大教授）

▽社会教育行政における地域広報戦略＝①講義②道総合政策部広報広聴課

▼社会教育における地域人材の育成

▽地域課題解決・まちづくりに取り組む人材の育成と活動支援＝①講義②草野竹史（ｅｚｏｒｏｃｋ代表理事）

▽コーディネーターの役割、必要な知識・技術＝①講義②久末考勇（道教委生涯学習課主査）

▼学習成果の評価と活用の実際

▽学習成果の評価＝①講義②尾山清龍（道教委生涯学習課主査）

▽学習成果の活用＝①事例研究②尾山清龍（道教委生涯学習課主査）

▼社会教育を推進する地域ネットワークの形成

▽家庭、学校、地域の連携・協働の推進と地域の活性化＝①講義、事例研究②宮前耕史（道教育大釧路校准教授）、近江正隆（浦幌スタイル地域協議会代表）

▽ＮＰＯ、企業等との連携・協働の推進と地域の活性化＝①講義②吉田博彦（教育支援協会代表）

▼社会教育施設の経営戦略

▽社会教育施設の経営＝①講義②中田和彦（国立日高青少年自然の家所長）

▽社会教育施設のネットワーク＝①事例研究②中田和彦（国立日高青少年自然の家所長）

◆生涯学習支援

▼学習支援に関する教育理論

▽生涯発達から見た学習者の特性＝①講義②佐藤祐基（北星学園大准教授）

▽成人期・高齢期の教育理論＝①講義②牧野篤（東京大教授）

▼効果的な学習支援方法

▽学習支援の原理＝①講義②牧野篤（東京大教授）

▽学習支援の方法・形態＝①講義②久末考勇（道教委生涯学習課主査）、国枝知（道教委生涯学習課主査）

▼学習プログラムの編成

▽学習プログラムの設計・運営＝①講義②久末考勇（道教委生涯学習課主査）、国枝知（道教委生涯学習課主査）

▽プログラム編成の視点＝①講義、事例研究②久末考勇（道教委生涯学習課主査）、国枝知（道教委生涯学習課主査）

▼参加型学習の実際とファシリテーション技法

▽学習者理解とカウンセリングマインド＝①講義、演習②姉帯美和子（ＭＩＷ工房代表）

▼学習支援方法としての参加型学習＝①講義②尾山清龍（道教委生涯学習課主査）

▽参加型学習とファシリテーション＝①講義②石塚雅明（石塚計画デザイン事務所顧問）

▽参加型学習の実際とファシリテーション技法＝①演習②石塚雅明（石塚計画デザイン事務所顧問）

◆社会教育演習

▼社会教育に関する実践演習

▽学習プログラムの企画・運営・評価の実際＝①演習②久末考勇（道教委生涯学習課主査）、国枝知（道教委生涯学習課主査）

▽学習課題の把握および社会教育計画の策定の実際＝①演習②久末考勇（道教委生涯学習課主査）、国枝知主査（道教委生涯学習課主査）

▽社会教育行政および社会教育施設等の在り方に関する調査・研究＝①演習②久末考勇（道教委生涯学習課主査）、国枝知（道教委生涯学習課主査）

▼社会教育に関する現場体験

▽社会教育行政の実際＝①見学・インタビュー・インターン等②久末考勇（道教委生涯学習課主査）、国枝知（道教委生涯学習課主査）

▽社会教育施設（公民館、図書館、博物館等）の運営の実際＝①見学・インタビュー・インターン等②久末考勇（道教委生涯学習課主査）、国枝知（道教委生涯学習課主査）

▽社会教育関係団体等の活動の実際＝①見学・インタビュー・インターン等②久末考勇（道教委生涯学習課主査）、国枝知（道教委生涯学習課主査）

(道・道教委 2020-05-12付)