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渡島局が公立学校長会議　モデル授業構築　改善加速　「徹底する」など５指標継続
（道・道教委 2020-05-12付）

渡島教育局・谷垣朗局長

　【函館発】渡島教育局は４月上旬、渡島合同庁舎で管内公立学校長会議を開いた。各市町の校長会などから１６人が出席。あいさつに立った谷垣朗局長は、本年度の渡島管内教育の充実に向けた行動指標として「徹底する」など５つを示したほか、授業改善に向けて新たに「モデル授業構築プロジェクト」を実施する方針を示した。

　本年度の会議は、新型コロナウイルス感染症を考慮し、各市町校長会と管内の幼稚園、道教育大学附属幼・小・中・特別支援学校から、代表者各１人が出席。

　谷垣局長は、５つの行動指標①そろえる②見せる③徹底する④見つける⑤守るとスローガンを継続することを示し、「渡島管内の子どもの健やかな成長や先生方が意欲をもって働くことのできる環境づくりを目指していきたい」と述べた。

　このあと、各課担当者が所管事項を説明した。

　谷垣局長のあいさつの概要はつぎのとおり。

　渡島教育局では、各市町の教育委員会が国や道の教育の動向等を踏まえた教育行政執行方針を示し、各学校において各市町の方針に基づいた学校経営を進めていることを踏まえ、教育局として、各教育委員会や各学校に焦点化・重点化して取り組んでいただきたい内容を、５つの行動指標として示している。

　５つの行動指標の内容や文言をはじめ、スローガンや目指す子どもの姿は、前年度からあえて修正することはせず、また、特に重点的に取り組んでいただきたい指標も③の「徹底する」を踏襲することとしている。

　これは、本年度が小学校で学習指導要領が全面実施となる年度、中学校で移行期間の最後の年度として、学習指導要領で示された「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を一層推進していく必要があるととらえていること、授業改善の取組は厳しい見方ではあるが、管内全体で道半ばであるととらえていることから、教育局として、行動指標③「徹底する」を、さらに徹底していきたいと考えているためである。

　目指す授業像として、目指す子どもの姿を分かりやすくピクトグラムで示したり、授業改善チェックシートでは、ポイントを分かりやすくするために太字キーワードを示したりするなど、先生方が目指す授業像をイメージしやすいよう修正している。

　渡島教育局では、前年度から本格実施した授業改善プロジェクトに本年度も継続して取り組んでいくとともに、さらに授業改善のスピードを加速させていくために、モデル授業構築プロジェクトを実施することとした。

　授業改善を推進していくことによって、授業の質が向上し、子どもたちの「学びたい」「分かりたい」という思いを、「学ぶことができて満足した」「授業が分かって楽しい」という達成感へとつなげ、子どもたちがやり遂げた喜びを胸一杯にしながら、またあすの登校を心待ちにする、先生方も、子どもたちの成長を確信し手ごたえを感じながら取り組んでいく、そんな学校づくりを推進していただきたい。