空知管内のＩＣＴ活用　一部小・中で授業動画　端末整備費措置　多くが２定

（コロナウイルス関連 2020-05-21付）

　【岩見沢発】空知管内市町村の公立小・中学校におけるＩＣＴを活用した学習支援の状況が本紙調査でまとまった。岩見沢市は一部の小・中学校で授業動画の配信を行っており、美唄市ではホームページから動画・プリントなどの学習課題を提供。浦臼町立浦臼中学校では、動画配信サイトＹouＴubeを活用してALTによる家庭学習用の動画を配信している。１人１台端末やネットワーク環境の整備については、６月の議会で措置する自治体が多い。

　夕張市では、本年度中に児童生徒１人１台端末の整備を計画しており、市内小・中学校の教員が夕張高校の遠隔授業の様子を視察するなど、今後のICT活用の方策を検討している。

　岩見沢市では、南小学校などの一部の小・中学校で主要４・５教科の授業動画配信を実施。児童生徒のICT環境の状況を調査した上で、全小・中学校２３校での実施を検討している。

　美唄市では学校のホームページを開設し、動画・プリントを掲載して学習課題を提供。通信機器がない家庭では郵送で対処している。今後、ビデオ会議システムを使った校長会議の開催なども検討している。

　歌志内市では、５月の臨時議会に提案する補正予算において、通信機能を備えたタブレット端末の整備に必要な予算を措置。現在、児童生徒のＩＣＴ環境の状況を調査中で、通信環境のない家庭に貸し出す。道教委の学び支援サイトの利用などを家庭に周知し、活用を求める予定。

　南幌町では、年度内に１人１台端末整備を完了する予定で、２９日開会の臨時議会に提案する補正予算案で、ＧＩＧＡスクール構想関連の補助事業に必要な経費の措置を検討している。

　浦臼町の浦臼中学校では、動画配信サイトＹｏｕＴｕｂｅを活用し、学年ごとにＡＬＴによる家庭学習の参考動画を配信する取組を行っている。６月の２定町議会に提案する補正予算で１人１台端末やネットワーク環境の整備に必要な予算を措置する予定。

　雨竜町では、無線ＬＡＮなどの小・中学校のネットワーク環境の整備を完了済み。６月の２定補正予算で、児童生徒の１人１台端末整備に必要な予算を措置することを検討している。

　奈井江町では、６月開会の臨時議会に提案する補正予算で、ＧＩＧＡスクール構想関連の補助事業の措置を検討中。

　上砂川町、由仁町、長沼町、栗山町、月形町、新十津川町、妹背牛町、北竜町、沼田町では、６月の議会以降、１人１台端末やネットワーク環境の整備に必要な予算の措置を検討している。

(コロナウイルス関連 2020-05-21付)