小樽市教委　小・中学校へ学習課題提供　教科書参考に自学自習を　計画表や体力アップメニューも

（コロナウイルス関連 2020-05-21付）

　【小樽発】小樽市教委は、新型コロナウイルス感染症に対応した臨時休業期間中の家庭学習支援のため、各小・中学校に共通の学習課題を提供している。課題は各学校の年間指導計画の内容を基本として作成。毎週１週間分のデータを各学校に送付するとともに、市のホームページに掲載している。きょう２１日に３回目の課題を提供する。

　児童生徒が登校できない期間においても、規則正しい生活習慣を身に付け、学習を継続する機会を保障することが目的。

　学力向上検討委員会などの協力を得て作成した学習課題のほか、学習計画表「わたしの時間割」、体力向上検討委員会による体力アップメニューを提供している。

　課題の内容は、小学校低学年が国語と算数の２教科、中～高学年および中学校全学年が国語、社会、算数・数学、理科、外国語の５教科。各学校の年間指導計画に基づいた内容で、児童生徒が教科書を使用しながら取り組むことができる内容としている。

　初回は、１日に１１～１５日分のデータを各校に送付したほか、７日に市のホームページに公表。

　２回目以降は、毎週木曜日に学校へのデータ提供およびホームページを更新している。

　併せて、保護者向けに家庭学習の習慣化を図るためのポイントを紹介。小学校高学年では「予定を立て、自力で学習を進める習慣を身に付けさせる」、中学校１・２年生では「計画的・継続的に学習できるように支援する」など、発達段階に応じたかかわり方を心がけるよう求めている。

　市教委学校教育支援室の谷口剛主幹は「臨時休業期間が長期化している中で、少しでも子どもたちの学習の手助けになれば」と期待している。

(コロナウイルス関連 2020-05-21付)