小５算数等で解説動画　臨休中の学習課題　札幌市教委

（コロナウイルス関連 2020-05-21付）

　札幌市教委は１９日、学習課題のサポート動画をホームページで公開した。小学５年生の算数「体積」と中学１、２、３年生の理科、中学３年生の数学を公開。学習課題の解決に向けて、算数と数学では段階を踏んで考える方法を示したほか、理科では実験の予想や目的を考えるなど、課題探究的な学習につながる手立てを伝えている。

　今回追加した動画は、いずれも４月２０日から２４日に公開した学習課題について解説したもの。

　中学１年の理科では、ガラス、プラスチック、銅などの個体の区別の方法の課題について、「電気を通すか」「透明であるか」など項目を立てた上で、「表を用いると考えやすい」などと課題解決に向けた手立てを説明している。

　「見た目が似ている白い粉の区別方法」の課題では、砂糖と食塩、かたくり粉の分類方法について、「水に溶かすとどうなるか」などの実験予想と目的、計画を立てるなど課題探究的な学習方法が解決に導きやすいことを伝えている。

　中学２年の理科では、植物と動物の細胞の違いに関する課題について、タマネギの表皮を染色液で着色した写真を提示。「教科書の図だけでは分かりにくい場合は参考にしてほしい」と伝えているほか、植物細胞には光合成を行うために葉緑体があることを説明するなど、植物細胞と動物細胞の違いが明確に分かるヒントを伝えている。　

　中学３年の理科では、体細胞分裂がどのように変化するかについて模式図をもとに説明。染色体に着目することで１つの細胞が２つに分裂する過程を詳しく説明している。

　小学５年の算数「体積」では、「直方体と立方体の大きさの比較について、一辺が１㌢㍍の立方体がいくつ入るか」について児童が段階的に考えられるよう、１段目を先に計算する、体積の計算方法における考え方の手順を段階的に示すなど、工夫した。

　中学３年の数学では、課題「１辺の長さがX㍍の正方形を、縦の長さを２㍍、横の長さを４㍍長くしたときの面積」に対して、延長した分の面積を３つの長方形に分けた上で、式で表すことを説明。同類項でまとめることで解答へ導きやすいことを伝えている。

(コロナウイルス関連 2020-05-21付)