札幌市教委　Ｗｉ―Ｆｉルーター　６月以降の調達目指す　通信環境ない家庭を支援

（コロナウイルス関連 2020-05-21付）

　札幌市教委は、通信環境の整っていない家庭への無線Ｗｉ―Ｆｉルーター貸し出しに向けて、６月以降の機器調達を目指し動きを進めていく方針だ。現在、インターネット環境のない家庭数と児童生徒数について各校にアンケート調査を依頼。ＩＣＴを活用した取組に子どもたちが参加できる環境を整えるよう、支援の拡充を目指す。

　調査は、災害や感染症の発生などで学校が臨時休業期間となった場合でも、ＩＣＴの活用によって子どもたちの学びを保障する環境を実現することが目的。

　新型コロナウイルス感染症の影響で市立学校が一斉休業となったことから、市教委は現在、学習課題をホームページに掲載。学習の手立てとして、無料動画サイトＹｏｕＴｕｂｅを活用して動画配信で支援しているほか、２０日からは無料ビデオ会議システムＺｏｏｍを活用して生徒の学習状況調査などを実施するなど、ＩＣＴを活用した取組を進めている。

　市教委は、通信環境の整っていない家庭へ無線Ｗｉ―Ｆｉルーターを貸与すべく、１５日から各市立学校に家庭でのインターネット環境の整備調査を依頼。各家庭におけるインターネット環境の整備状況調査として、インターネット環境が整っていない家庭数および児童生徒数について把握する。

　市教委は来月上旬にも調査結果を集計。各家庭に必要な無線Ｗｉ―Ｆｉルーターの調達に向けて動きを進めていく。

(コロナウイルス関連 2020-05-21付)