豊頃中３年　オンライン授業　生徒の学びを保障　荒天時の臨休にも活用へ

（コロナウイルス関連 2020-05-21付）

学校と各家庭をつないだ

　【帯広発】豊頃町立豊頃中学校（服部和樹校長）は１８日から、長期化する臨時休業を受けた生徒の学びを保障する取組として、３年生を対象にオンライン学習を展開している。同校のICT活用促進委員会と町教委が連携。今後、荒天時などの臨時休業でも活用していく考えだ。

　同校では、５月上旬に予定していた分散登校が中止となり、教員が週末，生徒の家庭を訪問し、家庭学習用のプリントなどを配布・回収してきた。新しい単元の学習を進めていく中で、直接指導しなければ理解が難しいという課題が出てきた。

　そこで、町教委と協議し、学校のタブレット端末３５台を生徒の家庭に貸し出す許可を得た。同時に、オンライン会議アプリＺｏｏｍや、教師用端末とのファイルや画面を共有できる「ロイロノート」などを使った双方向オンライン学習について職員研修を進めた。

　１８日には３年生２６人が登校し、体育館でオンライン学習のオリエンテーションを受けた。

　タブレット端末の操作方法や授業カリキュラムなどについて説明を受け、社会科の模擬学習に参加。翌日からの学習に備えた。

　翌１９日には、各家庭と学校を双方向に結んだオンライン学習をスタートさせた。

　はじめに朝の会を行い、午前に３コマのオンライン授業を実施。生徒たちは操作方法や新しい学習形態に順応しながら教員からの質問や説明を聞き、勉強に励んでいた。

　同校はオンライン学習を５月末まで実施予定。「ここで培った実践を、荒天時などの臨時休業の際も活用したい」と話している。

(コロナウイルス関連 2020-05-21付)