別海高　準備作業加速　動画配信による遠隔授業

（コロナウイルス関連 2020-05-20付）

　【釧路発】別海高校（大関俊郎校長）は、動画配信による遠隔授業の実施を計画している。町内ＩＴ企業の協力を得て動画制作環境を整え、ＹｏｕＴｕｂｅで授業動画を配信する計画。臨時休業期間中に配信できるかは不透明な状況だが、準備作業を加速させていく考えだ。

　同校は、学習課題の配布、進路指導のための３者面談など、臨時休業中においても様々な対応を行っている。

　「さらにできることはないか」との考えから遠隔授業の実施を企画。町内に本社があるＩＴ企業・㈱オーレンスに相談したところ、動画制作・配信環境の整備に協力してくれることとなった。整備に関する費用は、ＰＴＡの協力を得て賄う考え。

　今後は、同社と打ち合わせを行いながら、撮影機材、編集ソフト、配信用のネット環境などを整備するとともに、教職員が運用していくための研修などを実施する。

　具体的な撮影・配信方法は今後詳細を詰めていくが、ＹｏｕＴｕｂｅのライブ配信でチャット機能を活用し、生徒からのリアクションを拾い上げる双方向での遠隔授業も想定している。

　生徒の自宅でのネット利用環境に関しては、以前から学習支援システム「スタディサプリ」を導入・利用しているが、環境が整っていない場合でも端末などを貸与できる体制を整える。

　同校は「これまでも大雪などで通学できないことがたびたびあった。遠隔授業の環境を整えれば、臨時休業が終わってからも活用できる」と話している。

(コロナウイルス関連 2020-05-20付)