夏の甲子園中止に　戦後初　日本高野連

（コロナウイルス関連 2020-05-22付）

　日本高校野球連盟（＝日本高野連）は２０日、オンラインで運営委員会と理事会を開き、新型コロナウイルスの感染と拡散のリスクが避けられないことなどから、今夏の第１０２回全国高校野球選手権大会と４７都道府県での地方大会を中止することを決めた。選手権大会の中止は大正７年、昭和１６年に続き３度目で戦後初。３月の選抜大会も取りやめとなっており、同一年の両大会中止は史上初となる。

　全国高校野球選手権大会は、日本高野連などが毎年８月に開いている高校野球大会。大正４年から開催しているもので、中止は、米騒動が起きた大正７年と戦局が悪化した昭和１６年に続き３度目となる。昭和１７～２０年は戦争のため中断していた。

　ことしの高校野球をめぐっては、感染拡大の影響で、３月の第９２回選抜高校野球大会が中止に。春季大会は全国９つの地区大会すべてと４６都道府県大会が開幕前に取りやめとなった。

　２０日の会議において、今夏大会は選手の移動と長期の宿泊に伴い、ウイルス感染のリスクが大きいことなどから開催は困難と判断。また、学業に支障を来し、全代表が決まらない可能性があることなどから、全４９代表を決める４７都道府県での地方大会の中止も決断した。

　なお、道高校野球連盟は、きょう２２日に開く常任理事会で選手権大会に代わる北海道大会開催の可否や今後の方向性について検討。３０日に開く理事会で正式決定する予定。

(コロナウイルス関連 2020-05-22付)