中標津中がオンライン授業研修　展開法やポイント学ぶ　附属釧路中から講師招き

（コロナウイルス関連 2020-05-22付）

Zoomを使った遠隔授業を見学する参加者

　【釧路発】中標津町立中標津中学校（志道仁校長）は１８日、同校で教員向けのオンライン授業研修会を開いた。町内外から教職員約６０人が参加し、講師を務めた道教育大学附属釧路中学校の赤本純基教諭によるZoomを使った遠隔授業を見学。授業の展開方法、指導のポイントなどを学んだ。

　研修会は、中標津中が附属釧路中に協力を要請して実現。臨時休業期間中にZoomを活用して遠隔授業を行っている附属釧路中の取組を学ぶことをねらった。

　近隣校から多くの教職員が参加したほか、Zoomを使って根室教育局、留萌教育局も参加した。

　附属釧路中から小林一博副校長、赤本教諭、眞島良太教諭が来校。赤本教諭が３年数学「式の展開」をZoomを使って指導した。

　会場に用意されたモニターには、生徒が自宅で見ている映像と同じものを映し、参加者は生徒の視点で授業を参観。赤本教諭は、一方向の指導にならないよう、生徒の発言を促したり、生徒同士が意見交換する場面をつくるなど、主体的・対話的で深い学びとなるよう授業を展開した。

　このほか、眞島教諭がZoomにかかわる附属釧路中の取組を説明。小林副校長は、Zoomなどを使った授業が今後ますます身近になることにふれた上で「オンライン授業を主体的・対話的で深い学びにするためには、授業力向上が欠かせない」と強調した。

　参加した中標津中の増田慎一教頭は「通常の授業とは異なるので、ポイントを絞った指導をしなければならないことが分かった」と感想を。国のGIGAスクール構想にもふれ「こうした道具を使っていく状況が間近に迫っていると実感した」と話していた。

(コロナウイルス関連 2020-05-22付)