オンライン授業に向け幕別清陵高　アプリ活用法など検証　１８人参加　校内研修開く

（コロナウイルス関連 2020-05-25付）

オンライン授業について研修を深めた

　【帯広発】幕別清陵高校（澤田慎也校長）は２０日、同校でオンライン会議アプリＺｏｏｍを使った遠隔授業の在り方について校内研修を行った。教職員１８人が参加。アプリを使ったオンライン授業を試行した柴山裕樹教諭が講師を務め、授業の進め方や学校が再開した場合の活用方法などを協議し、研修を深めた。

　幕別清陵高は、新型コロナウイルス感染症対策として、５月３１日まで臨時休業を実施。その期間中の学習支援として、動画共有サイトでの数学科の解説動画の配信や、様々な教科で課題提示などを行っている。また、教員と生徒の間で健康状態の申告や課題の提出、採点のできる授業支援アプリ・ロイロノートを使うなどして、遠隔における指導に努めてきた。

　この日、物理・化学を担当する柴山教諭が講師を務め、オンライン会議アプリを使った遠隔授業に関する校内研修を開いた。

　柴山教諭はＺｏｏｍの設定方法や映像・音声の配信方法について説明。配信アカウントの作成について、「各教員でアカウントをもつと生徒側の操作が煩雑になる。学年ごとかクラスごとにアカウントを作成するとよいのではないか」との考えを示した。

　このあと、全員でＺｏｏｍの操作を体験。質疑応答では「各家庭の回線状況によって映像や音声などの遅延はあるのか」との質問が挙がり、柴山教諭は「全家庭の回線状況を調べてはいないが、遠隔授業の試行中には遅延などはなかった」と回答。また、遠隔授業を体験した生徒から、「普段の授業と変わらず勉強することができた」「板書だけでなく、人が映っていた方が理解が進む」などの感想が寄せられたことを紹介した。

　また、Ｚｏｏｍの活用方法を検討。「オンラインでのクラスレクリエーション」「各家庭のキッチンを使った調理実習」「学校再開後の生徒総会の分散実施」など、接触を避けながら教育活動を行う方法について意見を交わした。

　終わりに永谷哲治教頭が「今後の情勢によって、あらためて臨時休校に入る可能性もある。きょうはアプリを使った様々な可能性を模索するよいきっかけとなったのではないか」とまとめた。

(コロナウイルス関連 2020-05-25付)