道教委　ネットパトロール結果　不適切な書き込み減少　２７６２件　個人情報９２・６％

（道・道教委 2020-05-28付）

　道教委は、令和元年度ネットトラブル未然防止のためのネットパトロール結果をまとめた。道内児童生徒（札幌市所管分を除く、私立学校を含む）における不適切な書き込み件数は、２７６２件で、前年度に比べ３７３件減少。中学校・高校が大半を占めた。内容は、個人情報の公開に関するものが全体の９２・６％を占めた。利用サイトでは、ツイッターなど携帯電話・スマートフォン対象のリアルタイムによる簡易ブログサービスが９３・３％と大半を占めたほか、インスタグラムの利用者が急激に増えていることが分かった。

　道教委は、ネット上のいじめ等の未然防止、早期発見・早期対応を図るため、平成２１年度からパソコンや携帯サイトにおける児童生徒の不適切な書き込み等を監視するネットパトロールを実施している。

　令和元年度の実施期間は、元年５月１日～２年３月２３日。検出件数は、前年度比３７３件減の２７６２件だった。

　校種別では、小学校が１０件、中学校が２６８件、高校が２４８０件、特別支援学校が４件。中学校・高校が全体の大半を占めた。

　内容をみると、個人や他者を特定または推測できる情報、個人情報の可能性のある情報など、個人情報の公開に関するものが２５５８件と全体の９２・６％を占めた。

　生徒のモラルや学校の体制などについて書かれた「不適切行為」等を含む「その他」が１８４件でつぎに多かった。

　小学校においては、全体の件数は非常に少なく、低年齢での個人情報を公にした状態での利用は元年度も抑制的だった。

　利用サイト種別状況では、ツイッター、インスタグラムなど、携帯電話・スマートフォン対象のリアルタイムによる簡易ブログサービスが９３・３％と大半を占めた。うち、個人情報の公開のほか、生徒による自傷行為に関する投稿や生徒の名前を記載した上での誹謗中傷の書き込みも検出された。

　このほか、インスタグラムの利用者が急激に増えていることが分かった。

　男女別では、男子が全体の４７・５％、女子が４５・８％、不明が６・７％となった。

(道・道教委 2020-05-28付)