元年度公務災害（札幌市除く）　総数３３６件　やや減少　学校行事での発生倍増　道教委まとめ

（道・道教委 2020-05-26付）

　道教委は、札幌市を除く道内の令和元年度公務災害の発生状況をまとめた。教育活動中に発生した公務災害の件数は３３６件と前年度と比べ６件減少。学校行事での発生件数は４５件で２倍以上に増えている。年代別では男女いずれも４０代が最も多く、全体の３分の１を占めた。

　札幌市を除く道内における元年度の公務災害の発生件数は３３６件で、前年度から６件減少。校種別では、小学校が１１９件、中学校が７９件、義務教育学校が３件、高校が８４件、特別支援学校（小・中学部）が３２件、特別支援学校（高等部）が１８件、事務局が１件となっている。管内別では石狩が７５件、渡島が３６件、上川が３５件など。

　状況別にみると、通常職務での発生が１４３件、部活動指導が６４件、学校行事が４５件、体育授業が４２件、出張・研修が１３件、中・昼休みが７件など。前年度との比較では、学校行事での発生件数が２倍以上と大きく増えている。

　事故の型別は、転倒が８０件、アキレス腱断裂やひざの靱帯損傷といった動作の反動や無理な動作が７９件と多い。

　傷病別では、打撲・挫傷が９６件、骨折が８５件、靱帯・腱断裂が６４件、創傷（擦過傷含む）が４２件、ねんざ（腰痛除く）が２０件など。

　年代別では４０代が１２１人と最も多く、５０代が９４人、３０代が６８人、２０代が３６人、６０代が１６人と続く。

　道教委は、リーフレット『公務（通勤）災害を未然に防止するために』を活用するなど、事故の未然防止と安全に対する意識の啓発を呼びかけている。

(道・道教委 2020-05-26付)