札幌市教委　再開後の学習展開例作成　授業と家庭学習を効果的に組み合わせ

（コロナウイルス関連 2020-06-03付）

札幌市教委学校再開後の学習展開例（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市教委は、学校再開後の学習展開例を作成した。児童生徒の学びを充実させるため、授業と家庭学習を効果的に組み合わせた方法を示したもの。協働して解決に向かえるような授業展開など、授業の手法のほか、学校での学びを補完する課題の設定など家庭学習の工夫について紹介している。

　市教委は、１日からの園・学校再開に当たって、教育課程再編成のガイドラインを作成。児童生徒の学びの充実に向け、授業と家庭学習を効果的に組み合わせた学習展開例も併せて通知した。

　展開例では、授業前の家庭学習、授業、授業後の家庭学習など一連の指導について掲載。

　授業前の家庭学習については、市の臨時休業中の学習課題を活用するなど、興味・関心や疑問をもてるような課題の設定を求めている。

　授業では、学校でしか行えない学びを充実させるためのポイントとして「協働して解決に向かえるような授業展開」「体験的な学びの工夫」の２点を挙げている。

　授業後の家庭学習では、授業の振り返りや学習内容についての復習など、学校での学びを補完する課題を設定する重要性を示した。

　つぎの授業では家庭学習の困りをとらえ、フォローするほか、必要に応じて放課後等学習サポート制度やサポート動画などを活用することを求めている。

　指導に当たって避けることとして「教科書を進めることに注力するあまり、子どもの実態に合わない学習を進める」「一度にたくさんの教科などの課題を課し、子どもに過重な負担を生じる」の２点を挙げた。

(コロナウイルス関連 2020-06-03付)