2定札幌市議会代表質問(令和2年6月3日)(市町村 2020-06-05付)
◆双方向ツール有効 推進役の教員養成 授業スキルの向上策
教員のICTを活用した授業のスキル向上について質疑がなされた。
長谷川雅英教育長は、臨時休業中の対応を進める中で、ICTの活用は学校と家庭において、子どもの学習を支援する上で有効であると分析。双方向型のオンラインツールの活用も含めた教員のスキルの向上が重要であると強調した。
今後は関係機関などの協力を得ながら校内の推進役となる教員を養成するとともに、各校のニーズに応じて専門家を派遣するなどより多くの教員のICT活用スキルの向上を進め、緊急時においても、学びを止めることのない体制づくりに努めていくとした。
うるしはら直子議員(民主市民連合)の質問に答えた。
◆各校に冷風機導入 時間割の工夫も 夏場の学習環境整備
夏場の学習環境整備について質疑がなされた。
長谷川雅英教育長は、本年度は夏休みの一部が授業日となることから、これまで以上に暑さ対策に配慮することが重要と強調。
比較的涼しい教室の活用や時間割を工夫し、一部午前授業を実施するほか、各学校への扇風機や冷風機の導入を積極的に進めていきたい考えを示した。
小須田ともひろ議員(自民党)の質問に答えた。
◆通信機器の貸与8月めどに整備 ICT活用の取組
ICTを活用した教育の今後の取組について質疑がなされた。
長谷川雅英教育長は、緊急時におけるオンラインの活用は重要と強調。
インターネット環境がない家庭にタブレット端末と通信機器を貸与できるよう、8月をめどに機器の整備を進める方針を示した。今後、新しい生活様式を踏まえ、効果的にICTを活用していくため、今回の緊急時の対応を検証する。
また、学校と家庭における活用について「学習と生活の両面から取組を進めていく必要がある」と述べた。
小須田ともひろ議員(自民党)の質問に答えた。
◆各部局連携し調査 適切な支援に努め ヤングケアラー対応
ヤングケアラーへの支援について質疑がなされた。
障がいや病気などを抱える家族の世話、介護などで登校できないなどの困難を抱える子どもたちの支援として、町田隆敏副市長は、保健福祉局、子ども未来局、市教委などの関係部局が連携することで実態調査を行うほか、適切な支援に努めていくとした。
うるしはら直子議員(民主市民連合)の質問に答えた。
◆外部人材活用など補習の体制を整備 休業に伴う学習支援
休業による学習の遅れと今後の対応について質疑がなされた。
市教委は、これまでホームページなどを用いて、児童生徒への課題の提供や学習動画、テレビ番組の配信などの支援を実施してきた。
今後について長谷川雅英教育長は、夏休み期間中に一定程度の授業日を確保するとともに、放課後に外部人材を活用した補習を行う体制を整備するなど、子どもの実態に応じた学習支援の充実を図っていくとした。
うるしはら直子議員(民主市民連合)の質問に答えた。
◆アンケート等で状況を的確に把握 学校再開後のケア
学校再開後の子どもたちの心と体のケアについて質疑がなされた。
長谷川雅英教育長は、約3ヵ月の臨時休業によって子どもたちは様々な要因からストレスを抱え、心身の不安定が懸念されると分析。
現在、市教委は少人数かつ短時間の登校日を一定期間設け、子どもたちの心身の負担に配慮。段階的に教育活動を再開していく。
今後はアンケート調査や担任教諭、養護教諭などによる面談などを通して子どもの状況を的確に把握し、スクールカウンセラーなどと連携するなど、より丁寧に心と体のケアに努め、子どもたちが安心して学校生活を送ることができるよう支援していくとした。
小須田ともひろ議員(自民党)の質問に答えた。
(市町村 2020-06-05付)
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