２定札幌市議会代表質問（令和２年６月４日）

（市町村 2020-06-08付）

◆豊かな学び保障へＩＣＴの活用有効　登校困難な子の支援

　登校が困難な子どもへの支援について質疑が行われた。

　臨時休業期間中、札幌市立山の手養護学校（沼口明夫校長）はテレビ会議システムを活用してホームルームや授業を実施。併設する病院に入院する児童生徒が参加できることで、臨時休業に伴う心理的負担の軽減など効果を上げた。

　長谷川雅英教育長は、同校の取組からＩＣＴを活用した支援の有効性を強調。様々な理由で登校が困難な児童生徒がいることから、個々の状況に応じたきめ細かな支援など、一人ひとりの豊かな学びを保障するための環境整備を進める方針を示した。

　くまがい誠一議員（公明党）の質問に答えた。

◆双方向システムで学習課題など提供　臨休中実施の支援

　臨時休業中に実施した幼児児童生徒への支援について質疑が行われた。

　臨時休業期間中において、札幌市教委や各市立園・学校では、学習課題の提供や電話などによる支援、様々な動画や教員メッセージの配信など、幼児児童生徒の学習や生活への支援に取り組んだ。

　長谷川雅英教育長は、双方向型のオンラインツールによるテレビ会議の活用について「子どもたちが教員や友達との対話を通じて、あらためて人とのかかわりの大切さを実感したほか、学ぶ意欲の向上につながるなど効果があった」とした。

　くまがい誠一議員（公明党）の質問に答えた。

◆兆候確実にとらえ相談促す取組強化　児童虐待への対策

　児童虐待への対策について質疑が行われた。

　石川敏也副市長は、児童虐待について、保育所や学校などでの生活の様子や会話の内容などから、子どものわずかな変化に早く気付くことの重要性を強調した。

　虐待の兆候を確実にとらえるため、子ども向けに相談窓口を周知するミニカードや保育士・教職員向けリーフレットの配布など、相談を促す取組を強化する方針を示した。

　くまがい誠一議員（公明党）の質問に答えた。

◆避難所の衛生対策マニュアル公表へ　複合災害への備え

　複合災害への備えと避難所運営について質疑が行われた。

　秋元克広市長は、新型コロナウイルス感染症の長期化を見据えた避難所の衛生対策として、マスクなどの数量を増やすほか、非接触型体温計やハンドソープなどを新たに備蓄することを説明。新型コロナウイルス感染症に対応した避難所運営マニュアルを公表する方針も示した。

　くまがい誠一議員（公明党）の質問に答えた。

◆きめ細かな指導へ少人数学級充実を　現状踏まえた教育

　現状を踏まえた学校教育活動について質疑が行われた。

　長谷川雅英教育長は、児童生徒に対しきめ細かな指導を行う上での少人数学級の有効性にふれ「これまでと同様、子どもたちの健やかな学びのため、一層少人数教育の充実を図りたい」と話した。

　佐々木明美議員（日本共産党）の質問に答えた。

(市町村 2020-06-08付)