胆振管内市町村のＩＣＴ学習支援　端末６月以降の補正で　室蘭　様々な支援動画配信

（市町村 2020-06-03付）

　【室蘭発】胆振管内市町村の公立小・中学校におけるＩＣＴを活用した学習支援の状況がまとまった。室蘭市は、室蘭工業大学や民間企業などの協力のもと、多様な学習支援コンテンツを配信する「むろらん家庭学習応援プロジェクト」を開始。児童生徒１人１台の端末整備、無線ＬＡＮなどの校内ネットワーク環境整備に関しては、多くの市町が６月以降、補正予算での経費措置を検討している。

　室蘭市では、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、室蘭工大や民間企業、各施設などの協力によって、ホームページで自習用プリントや様々な動画コンテンツを配信する、むろらん家庭学習応援プロジェクトを開始。感染症の収束後も活用していく。

　１人１台の端末、ネットワーク環境整備については、６月の第２回定例市議会に補正予算を提案する予定で、本年度中の完了を目指す。

　苫小牧市では、５月の校長会、教頭会をビデオ会議アプリＺｏｏｍで実施した。

　伊達市は、臨時休業期間中に市内の各校教員が作成したドリルを市教委ホームページ上で公開。

　白老町は、町教委ホームページ上で臨時休業期間中に家庭学習で利用できるサイトをまとめて周知。

　むかわ町は、小学校で千歳科学技術大のeラーニングシステムを導入。校内ネットワーク整備は令和元年度補正予算で計上済みで、１人１台の端末整備は６月の２定補正予算で関連経費を措置する予定。

　そのほか、苫小牧市、登別市、伊達市、豊浦町、壮瞥町、厚真町、洞爺湖町、安平町は、６月以降、１人１台の端末やネットワーク環境の整備に必要な予算を措置することを検討している。

(市町村 2020-06-03付)